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ごめん原作×石橋夕帆監督『左様なら』劇場公開 芋生悠と祷キララが共演

2019年07月02日 19:20  CINRA.NET

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『左様なら』 ©2018映画「左様なら」製作委員会
映画『左様なら』が9月6日から東京・アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。

映画と音楽のイベント『MOOSIC LAB 2018』長編部門で初公開された同作は、イラストレーター・ごめんの短編漫画をもとにした作品。平穏な日々を送っていた高校生の岸本由紀が、同級生の瀬戸綾の突然の死をきっかけに周囲から距離を置かれるようになるいうあらすじだ。

主人公の岸本由紀役に大河ドラマ『いだてん』などの芋生悠、瀬戸綾役に『脱脱脱脱17』などの祷キララがキャスティング。そのほかの出演者には平井亜門、こだまたいち、日高七海、夏目志乃、 白戸達也、石川瑠華、大原海輝、安部乙、栗林藍希らが名を連ねる。スチルには柴崎まどかが参加。監督と脚本を石橋夕帆が務めた。

発表とあわせてキャストおよび原作者・ごめん、石橋夕帆監督のコメントが公開。芋生悠は「私と同い年くらいの生まれたての社会人、たった今学生の子達、青春ってなんだったっけって思っている大人達に見てほしいです」、祷キララは「学校が世界の中心だった頃に、見ていたものや考えていたことによって感じ方が様々に広がる作品だと思います」とコメント。

また、ごめんは「あの頃、3年間という短い月日の中で、私たちは確かに永遠を感じていました。友達、好きな人、先生、家族、そして自分。目には見えない狭い箱の中で、誰かの顔色を伺いながら、上手に、不器用に、ぐるぐると日々を繰り返していくその一人ひとりを、この映画は決して馬鹿にしない」、石橋監督は「教室の中には目に見えないルールがあって、誰かがハブかれていても傷ついていても黙認されるような空気があったように思います。しかしそれは決して特別な事ではなく、あの頃の私たちにとってただそこにある『日常』でした。そんな息苦しさを抱えながらも私にとってはあの時間が一番輝かしく、代え難い大切な時間だったのだと思います」と語っている。

■芋生悠のコメント
公開が近づいていて、もうすぐ皆さまの元へ届くと思うとドキドキしています。
石橋監督やスタッフさんキャストさん方が素晴らしく、沢山の財産を貰った作品です。
私と同い年くらいの生まれたての社会人、たった今学生の子達、青春ってなんだったっけって思っている大人達に見てほしいです。
ぜひ劇場で。

■祷キララのコメント
学校が世界の中心だった頃に、見ていたものや考えていたことによって感じ方が様々に広がる作品だと思います。あの頃の世界の空気や音、匂いの中に、ご自身の胸の内で何かが小さく浮かんだり広がったりする瞬間を見つけていただけたら、幸いです。

■ごめんのコメント
あの頃、3年間という短い月日の中で、私たちは確かに永遠を感じていました。友達、好きな人、先生、家族、そして自分。目には見えない狭い箱の中で、誰かの顔色を伺いながら、上手に、不器用に、ぐるぐると日々を繰り返していくその一人ひとりを、この映画は決して馬鹿にしない。だからこそ残酷で、美しくて、優しいのだと思います。その中で誰かがいなくなってしまうことも、きっと日常のほんの一部に過ぎないけれど、その一瞬、何かが少しでも変わる一瞬を、どうか劇場で見届けてください。

■石橋夕帆監督のコメント
自身が学生だった頃の事を思い返すと、教室の中には目に見えないルールがあって、誰かがハブかれていても傷ついていても黙認されるような空気があったように思います。しかしそれは決して特別な事ではなく、あの頃の私たちにとってただそこにある「日常」でした。そんな息苦しさを抱えながらも私にとってはあの時間が一番輝かしく、代え難い大切な時間だったのだと思います。『左様なら』ではあの時間を、あの空気を、教室ごと描こうと思いました。置き去りにしたままだった想いを掬い上げるようにこの作品と出会って頂けましたら幸いです。