アルファロメオ・レーシングのアントニオ・ジョビナッツィは、F1第9戦オーストリアGPでF1初入賞を果たした直後、チーム代表のフレデリック・バスールによって髪の毛を切られてしまったが、これはジョビナッツィとバスールとの約束によるものだったという。
ジョビナッツィはバスールとの間に、F1で最初にポイントを獲得した際には、バスールが彼の髪の毛を切るという約束を交わしていた。
オーストリアGPではキミ・ライコネンが9位に入賞し、それに続いて10位にジョビナッツィが入賞したことで、バスールは喜んでジョビナッツィの髪の毛を切ったという。
レース後、ジョビナッツィは「とても良い気分だよ」とコメントを寄せた。
「今回も難しいレースだった。レースを通して僕の後ろには(セルジオ)ペレスがついていて、たくさんプレッシャーをかけてきた」
「僕は本当にポイントを獲りたかったし、105%の力を出した。それが僕たちにできた最大限のことだったんだ。それに、今日はマクラーレンが速すぎた」
「だけど2台ともポイントを獲得できたのだから、僕たちは大いに満足すべきだ。このやり方で作業を続ける必要がある。これが正しい方向性だと思っているし、プッシュし続けることが必要だ」
一方ライコネンも、2台揃っての入賞はチームにとって良い成績だと考えているが、決勝レースの第2スティントでは前を走るライバルに挑むことができなかったことを悔しがった。
「少し残念だった。もっとスピードを発揮できそうだったけれど、そうはならなかった。まだ僕たちには改善の余地がある。昨日(土曜日)の方がもう少し良かったけれど、僕たちのパフォーマンスは改善している」
バスールはジョビナッツィとライコネンのレース内容やタイヤマネージメントをほめ称え、チームはレース毎に徐々に改善していると主張した。
「キミとアントニオは、いつ仕掛けるのか、いつタイヤに気を配るのかを理解しながら、賢くレースをした。ふたりがポイントを獲得したことは、チーム全体にとっての褒美だ」
「2台とも(カルロス)サインツJr.をとらえていれば、最終的にはおそらくもう少しポイントを獲得できただろう。しかし今回の結果には満足だ」
「この数レースで、我々は改善できていることを証明している。それを基盤として、ポイントを獲得するために良い走りを続けるつもりだ」