メルセデスのルイス・ハミルトンは、2019年シーズン初めて優勝や2位ではなく5位に終わった第9戦オーストリアGPの結果に満足していないが、F1のハイブリッド時代における初勝利を飾ったホンダに対して敬意を表した。
「ホンダにとって素晴らしいことだ」とハミルトンは語った。
「彼らは、マクラーレンとは本当に酷い年月を過ごしてきた。だけど今回の結果は、常にエンジンが原因ではなかったことを示している。パッケージと冷却系を最終的に仕上げるのはマニュファクチャラーとチームの連携作業だ。そうすればうまくいく。彼らはこのチームで間違いなくそうしたんだ。彼らに祝意を伝えたい」
ハミルトン自身のレースはどうだったのだろうか? 彼とチームメイトのバルテリ・ボッタスはふたりとも、エンジンとその他のコンポーネントの著しい高温化に対処しなければならなかった。
「できるかぎりプッシュしていたけれど、高温の問題せいで制限があった」
「何と言ったらいいのか本当に分からない。マシンを傷めてしまって、少し苛立った。なぜならウイングを交換しなければならず、大幅にタイムをロスして5番手に落ちてしまったからだ。ただでさえ温度に苦しんでいたのに、それで走行に戻らなければならなかった」
縁石に乗り上げた際にフロントウイングが損傷しなかったら、オーストリアGPで優勝できていただろうかと問われたハミルトンは、こう話した。
「答えはノーだ」
「周回ごとに何度もリフト&コーストをしていた。レースはまだかなりの周回が残っていて、もしリフト&コーストをする必要がなかったらペースを発揮できたとは思うけれど、残念ながらあのような結果となった」
マシンが高温になったことは、1回限りの問題だったのだろうか?
「正直に言って分からない。でも今までこうした問題はなかった」
「今後暑くなるコースがあるかどうかは分からない。ブダペストが控えているけれど……他の場所については誰にもわからないだろう。気温が高くなるサーキットが多いとは思わないけれど、そうなるところはまだあるだろう。おそらくメキシコとかね」
「このように思い知らされるような形の週末は、僕たちには必要なかったと思う」
「僕たちはこれまでのレースで、自己満足に浸ったことは一度もない。自己満足は自分たちのためにならない。僕たちにとって厳しい週末になることは分かっていた」
「思っていたよりも辛い週末になったと感じているけれど、そもそも僕らは自分たちに満足などしていない。スタッフは懸命に作業をしていた。だけど、うまくいかない日だった」