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蜷川実花監督『Diner』に井手らっきょ扮する「蜷川幸雄」出演 大ボス役

2019年07月02日 13:40  CINRA.NET

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『Diner ダイナー』 ©2019 蜷川実花/映画「Diner ダイナー」製作委員会
蜷川実花監督の新作映画『Diner ダイナー』に「蜷川幸雄」が出演することがわかった。

平山夢明の小説『ダイナー』の映画版となる同作は、要塞のような分厚い鉄扉の奥に広がり、強烈な色彩美を放つ殺し屋専用の「ダイナー」を舞台にした作品。元殺し屋の天才シェフ・ボンベロ役を藤原竜也が演じる。公開は7月5日。

井手らっきょ扮する「蜷川幸雄」は、ダイナーに集まる殺し屋たちのトップに立つ大ボスで、ボンベロの料理の腕を見込んで殺し屋から足を洗わせたデルモニコ役で出演。井手らっきょは2016年に逝去した蜷川幸雄が監督を務めた『蛇にピアス』に藤原と共に特別出演している。

「蜷川幸雄」の起用について甘木モリオプロデューサーは「2017年に原美術館で開催された蜷川実花さんの写真展『うつくしい日々』の展示で、子連れで父の病院に通う自分たちの影にカメラを向ける実花さんの姿に、娘として母としてそして作家として生き抜く覚悟を感じ、デルモニコのキャスティングを考える時、その光景がふと浮かんできて、この役は幸雄さんしかないだろうと思いました。実際に提案したのは、藤原さんのキャスティングもすでに決まった後だったので、蜷川幸雄さん&藤原竜也さんの師弟関係ももちろん加味してのことです」とコメント。

またボンベロの「……俺を見つけて育ててくれたのはデルモニコです」というセリフについては「元々は割愛した別のキャラクターの台詞だったのを、台本を整理する過程でボンベロの台詞に変更しました。蜷川幸雄さんの配役により、観客にとってもボンベロを演じる藤原さんにとっても、虚実入り混じった感情が付加されたと思います」と語っている。