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病欠で有休が減らない!メルカリ、病気・ケガのための休暇導入 有休とは別に10日間、診断書も原則不要

2019年07月02日 12:20  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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メルカリは7月1日、組織のグローバル化に合わせた新休暇制度「Sick Leave」と「リラックス休暇」を導入した。「Sick Leave」は社員本人の病気・ケガのための休暇を10日間、有給休暇と別に原則診断書など証明書不要で付与するというもの。

現在の制度では風邪・病気にかかって休みを取得する際、有休を使う必要があった。そのため、「(有休は)『いざというときのために残しておく』という声が多くありました」と同社は説明する。

欧米企業やグローバル展開している企業などでは、有休とは別に病気のための休暇制度が導入されているケースが多いという。

夏期休暇が、時期の制限なく取得出来る「リラックス休暇」に

診断書などの証明書の提供を原則不要としている理由について、同社は「メルカリは相互の信頼関係を大切にしています」「一人ひとりの自発的な思考や行動が、個人の成長や組織の強さにつながると信じているからです」という。メンバーを縛るルールも必要以上に設けていないという。

「リラックス休暇」も導入し、今まで毎年7~10月の間で3日間取得可能としていた夏季休暇を個人の自由に合わせて自由に休暇を取得できるようにした。時期の制限なく自由なタイミングで取得できるようになる。

メルカリは2018年10月時点で約30か国の国籍の社員が働いていたが、現在40か国に増えている。同社は「社員の多様化が急速に進む中で、社員一人ひとりの意見を聞きながら制度の見直しを随時行っています」としている。

これまでにも語学面では、通訳・翻訳サポート、日本語・英語講座だけでなく、英語・日本語学習者とネイティブスピーカーの社員が一緒に語学学習するためのランチ代を会社がサポートする「Chat Lunch」制度を導入している。

カルチャー面では、異文化理解を推進する研修や、礼拝や搾乳などさまざまな目的で使える多目的室「Wellness Room」の場を提供している。同社は、

「メルカリは今後も『新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る』というミッションの実現に向け、多様なメンバーの経験・知識・意見を結集し、日本発の会社としての文化を生かしながら、メルカリらしい『Diversity&Inclusion』を推し進めていきます」

とコメントしている。