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マルケスがMotoGPオランダGPでリヤにソフトタイヤを選んだ理由。「表彰台を獲得することが目標だった」

2019年07月02日 12:11  AUTOSPORT web

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ホンダのWGP参戦60周年セレモニーが行われたオランダGPで、2位を獲得したマルケス
MotoGP第8戦オランダGPで、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が2位表彰台を獲得した。マルケスはオランダGPでの目標を、表彰台獲得に定めたと言う。そしてその決意は、タイヤ選択にも表れていた。

 オランダGPは、初日からヤマハのファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)やマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が好調さを見せていた。予選でもクアルタラロがポールポジション、ビニャーレスが2番手を獲得。一方、マルケスは2019年シーズンで初めてフロントロウを逃す。

 決勝レースでマルケスが選んだタイヤはフロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤ。周りの上位陣、ビニャーレスやクアルタラロ、また、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)などがフロントにハード、リヤにミディアムを選択している。

 マルケスのタイヤ選択には理由があった。マルケスはオランダGPの目標を、優勝ではなく表彰台獲得に定めていた。リヤに採用したソフトタイヤは、転倒リスクの少ない選択だったという。レース前からマルケスは攻めて優勝するよりも、表彰台を獲得してポイントを得ることを優先させることを決めていたということだ。これがおそらく、クアルタラロやビニャーレスとの違いだろう。

「(リヤに)ソフトタイヤを選び、表彰台獲得を目指すことにした。(2位を獲得して)チャンピオンシップでアドバンテージを広げることができて、優勝にも値するものになった」

 決勝レースで、マルケスはクアルタラロやビニャーレスとトップ集団で走行する。中盤にはクアルタラロを交わしてトップに立ち、ビニャーレスとトップ争いを展開するシーンも見せたが、最終的にはビニャーレスの後ろで、2位でチェッカーを受けた。

「ビニャーレスは僕よりも速かった。それで、クアルタラロとのバトルを避けるために、ビニャーレスの後ろについていこうと思ったんだ。数周はビニャーレスの後ろについていたけれど、今日は彼の方が速かった。ビニャーレスの優勝をお祝いしたい」

「最も重要なのは、このサーキットでチャンピオンシップのリードを広げることができたということなんだ。アッセンではいつも苦戦していたからね」

 ビニャーレスの速さを認めたマルケスは2位を獲得するために尽力し、そのとおりの結果を手にした。そして、マルケスはオランダGP終了後、チャンピオンシップにおいてランキング2番手のドヴィツィオーゾとのポイント差を44に広げることに成功した。