企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は6月26日、「銀行業界の労働時間の満足度が高い企業ランキング」を発表した。銀行業界に属する企業をピックアップし、キャリコネのユーザーによる「労働時間の満足度」評価の平均値が高い順にランキングにした。【参照元:キャリコネ】
1位は「ゆうちょ銀行」で労働時間の満足度は3.80。2位以降、「名古屋銀行」(3.75)、「新生銀行」(3.74)、「滋賀銀行」(3.69)、「りそな銀行」「三菱UFJ信託銀行」「横浜銀行」(同3.53)、「北洋銀行」(3.50)、「青森銀行」(3.43)、「みずほ銀行」(3.37)と続く。
ゆうちょ銀行「2年目以降は余った場合年休として優先的に休日を指定することもできる」
1位「ゆうちょ銀行」の残業・休日出勤に関しては、
「ほぼ定時で帰れます。休日も基本カレンダー通りですが、配属される店舗によっては土曜出勤もあります。1年に5日間連続休暇は絶対に取れます。有休も申請しやすく、2年目以降は余った場合年休として優先的に休日を指定することもできます。休暇に関しては比較的取りやすい印象です」(営業/20代前半女性/年収200万円/2015年度)
といった口コミが寄せられている。「ゆうちょ銀行」は2007年の郵政民営化により、当時の日本郵政公社の郵便貯金事業などを引き継いで誕生した。
約2万4000の郵便局窓口と国内最多の約2万9800のATMなどのネットワークを通じ、全国47都道府県すべての地域に金融サービスを提供している。
社員の家庭と仕事との両立支援に関しては、ダイバーシティ推進部の設置やイクボス宣言をするなど、社内の意識改革や法定基準以上の制度整備に注力。育児や介護を理由に退職してしまった社員に対する再採用制度も。
これらの支援体制が評価され、「子育てサポート企業」として「くるみん認定」を取得。また、2016年度には「仕事と介護を両立できる職場環境」の整備促進に取り組む企業として「トモニン」も取得した。
定時退社日の推進や一週間連続休暇の取得促進などによって残業時間も年々減少しており、2017年度の平均時間外労働時間数は11.2時間。休暇に関しては、2017年度の平均有給休暇取得日数が年間20日間中18日、取得率は89.8%という好実績を記録している。
調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載がある銀行業を営む企業のうち、対象期間中に「キャリコネ」に20件以上寄せられた企業。対象期間は2016年4月~2018年3月。