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女性社長の多い都道府県1位「青森県」 2位「徳島県」3位「沖縄県」など近畿以西が上位を占める

2019年07月01日 19:50  キャリコネニュース

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帝国データバンクは6月下旬、2019年の女性社長比率に関する調査を発表した。今年4月末での女性社長比率は7.9%と、昨年より0.1ポイント上昇した。30年前の1989年には4.3%だった女性社長の比率は年々上昇傾向にあるが、依然として1割に満たない低水準で推移している。

都道府県別の女性社長比率を見ると、最も高いのは青森県(10.7%)。2位は徳島県 (10.5%)、3位が沖縄県(10.4%)、4位が佐賀県(10.0%)だった。上位には中国や四国、九州の県が目立ち、近畿以西で比率が高い県が多かった。

出身大学は「慶應義塾大学」が2年連続1位


一方、最も低かったのは岐阜県で5.2%。全国平均の7.9%より2.7ポイント低かった。ワースト2位以下は、長野県(5.9%)、滋賀県(6.0%)、愛知県(6.1%)、静岡県(6.3%)となっている。中部地方の県が多く目立った。

出身大学別に見ると、1位は「慶應義塾大学」(230人)で、2年連続でトップとなった。以下、「日本大学」(225人)、「早稲田大学」(214人)、「青山学院大学」(171人)と続く。総じて首都圏にキャンパスを構え、学生数を多く確保した大学が上位を占めた。

女子大学では、5位の「日本女子大学」(167人)がトップ。そのほか、共立女子大学(9位、119人)、聖心女子大学(12位、96人)、甲南女子大学(14位、81人)などが上位に入った。

年商別では「5000万円未満」、業種別では「不動産」での比率が高い

女性社長の年代分布をみると、最も割合が高いのは「60代」(27.6%)だった。就任経緯をみると、女性社長は「同族承継」(50.8%)が最も高く、以下「創業者」(35.3%)、「内部昇格」(8.3%)、「出向・分社化」(2.6%)の順で続く。

男性社長と比較すると、女性社長は「同族承継」の割合が突出して高い半面、「同族承継」以外の就任経緯全てで男性社長を下回った。

年商規模別では、年商「5000万円未満」での女性社長比率が最も高く11%。以下、年商規模が大きくなるにつれて比率は低下し、「100億円以上」では1.4%にとどまった。業種別では「不動産業」(16.7%)が最高となった。2位以下には「小売業」(10.5%)、「サービス業」(10.4%)と、日常生活に密着しやすいB to C業種が続く。

2018年から2019年5月までに新たに女性社長が就任した企業には、世界的な知名度を誇るイタリアの高級ブランド「フェラガモ」の日本法人であるフェラガモ・ジャパン(東京都中央区)や、グループ初の女性社長が就任した井村屋グループ(三重県津市)などがある。