2019年F1オーストリアGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは今シーズン初優勝を飾った。
2番グリッドについたフェルスタッペンだが、スタートを失敗し、一時はチームメイトのピエール・ガスリーの後ろの8番手まで落ちるが、オーバーテイクを繰り返して順位を上げていった。31周目にスタートタイヤのミディアムからハードに交換。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)を抜いて、首位を走るシャルル・ルクレール(フェラーリ)に迫り、抜きつ抜かれつのバトルの末、71周のレースの69周目にトップに立ち、そのままチェッカーを受けた。
しかし、オーバーテイクの際にルクレールをコース外に押し出す形になり、タイヤ同士の接触もあったため、インシデントとして審議対象になり、リザルトは暫定扱いに。
スチュワード(審査委員会)は関係者からの話を聞き、証拠を検証した結果、「このインシデントに関し、どちらかのドライバーに完全、あるいは主な責任があるわけではなく、レーシングインシデントであると考える」との決定を下したため、正式にフェルスタッペンの勝利が確定した。
なお、フェルスタッペンはレース中のファステストラップも記録。フェルスタッペンはこの結果により、フェルスタッペンはドライバーズランキングでベッテルを抜き、3位に上がった。
この勝利はホンダにとって2015年のF1復帰以降初、2006年ハンガリーGP以来13年ぶり、通算73度目のグランプリ制覇に当たる。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=1位
信じられないようなレースだった。チームにとってホームグランプリでの2勝目を挙げることができてすごくうれしい。
スタートでアンチストールに入ったことでポジションを落とし、(1周目の終わりには)7番手になってしまった。でもペースはとてもよかったから、冷静さを保ってプッシュし続けたんだ。
セカンドスティントでの走りが勝利を決定づけたと思う。マシンが生き生きと力を発揮し始めた。バルテリを抜いた時、優勝を狙えると思った。すごくペースがよかったからね。とはいえ、どういう展開になるかは分からない。諦めずにひたすらプッシュし続け、全開で走ったよ。そうして残り数周のところでシャルルを追い抜いた。最高にハッピーだ。
あの動きは接戦のバトルから生まれたもので、ああいう動きをしてはいけないのなら、家でじっとしていた方がいい。
アストンマーティン・レッドブル・レーシングの全員に心から感謝する。週末を通して作業に励んでくれたし、アップグレードはよく機能していたと思う。サーキットで働くクルー、ファクトリーのスタッフ全員にありがとうと言いたい。
もちろんホンダにも感謝している。彼らは数年にわたって苦しい時期を過ごしてきたから、今日、彼らのために勝てて最高の気分だよ。