F1第9戦オーストリアGP決勝が現地時間15時10分に開催され、ホンダ製パワーユニットを搭載するレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが2番手スタートから一時8番手まで順位を落とすも、そこから逆転でトップチェッカーを受けた。ホンダF1としては2006年以来となる表彰台の中央に立つことになった。チームメイトのピエール・ガスリーは7位入賞を果たしている。
気温33℃、路面温度51℃の真夏のような暑さのなかスタートした決勝レース。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2番グリッドでスタートするも出遅れ、ピエール・ガスリーのひとつ前、7番手まで順位を落としてしまう。
ポールポジションのシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、ホールショットを奪いそのままトップをキープ。順位を落としたフェルスタッペンは周回を重ねながら6番手ランド・ノリス(マクラーレン)、5番手キミ・ライコネン(アルファロメオ)をオーバーテイクし5番手まで順位を回復していく。
20周時点の順位は、首位ルクレール、2、3番手はメルセデスのバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトン、4番手ベッテル、5番手フェルスタッペン、6番手ノリス、7番手ライコネン、8番手ガスリー、9番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、10番手セルジオ・ペレス(レーシングポイント)というオーダー。
上位勢から遅れ30周目にピットインしたフェルスタッペンは、ハミルトンがタイヤ交換時にフロントウイング交換も実施したため、このタイミングで4番手に浮上。3番手を走るベッテルを追いかける。
48周目からベッテルとフェルスタッペンの3番手争いが激化。オーバーテイクを仕掛けるフェルスタッペンをベッテルが上手くブロックしていく。50周目にオランダから駆け付けたファンの声援を一身に受け、ついにベッテルをオーバーテイク、3番手に浮上する。ベッテルはタイヤが厳しくなったのかたまらずピットイン、ソフトタイヤに交換した。
さらに55周目にフェルスタッペンがボッタスを捉え、一気にオーバーテイクし2番手に浮上。およそ5秒差で前を走るトップのルクレールをさらに追撃。そして67周目にはルクレールを射程圏内に捉えたフェルスタッペンがサイド・バイ・サイドで緊迫のバトルを展開。そしてついに69周目、ルクレールに接触しながらもインを差してオーバーテイクを成功させる。
フェルスタッペンはそのままトップでチェッカーを受けて今季初優勝。ホンダF1にとっては2006年のハンガリーGP以来13年ぶりの勝利となる。しかし、フェルスタッペンはルクレールをオーバーテイクする際に2台は接触しているため、この件に関してはレース後、審議となっている。
追記:審議の結果、2台の接触はレーシングアクシデントと裁定され、ペナルティはなく、フェルスタッペンの優勝が確定した。