6月29~30日に、タイ王国・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットで開催されているスーパーGT第4戦。その決勝日にあたる6月30日、GTアソシエイションの坂東正明代表と、サーキットのタナイシリ・チャンビタヤロム責任者が記者会見に臨み、2020年以降の開催について言及した。
チャン・インターナショナル・サーキットでのスーパーGTは、2014年にサーキットのこけら落としイベントとして初開催。以降開催時期は異なるものの、毎年スーパーGTが開催されてきた。またサーキット自体も、スーパーGTのほかにもブランパンGTワールドチャレンジ・アジアや二輪のMotoGPなど世界的なイベントを開催しており、街自体も発展してきた。
そんなチャン・インターナショナル・サーキットでのレースについて坂東代表は、「今年でチャン・インターナショナル・サーキットでのレースは6年目。こけら落としからレースをやってきて、サーキットの発展は目覚ましいものがある。さまざまなレースを開催し、昨年からはMotoGPも開催し、世界選手権ができるレベルのサーキットとなった。来場してもらうお客さんについても環境を考え、非常に多くの暑いなかでハードワークをこなし、努力してやってきたサーキットに非常に自分自身としても敬意を表している」と語った。
来季以降については、スーパーGTはひさびさのマレーシア・セパンサーキットでの開催も決定しているが、タイでの来季以降の開催については、「基本的にやる方向性で協議を続けている段階」だという。
「我々のレースはあくまでプロフェッショナルなレースで、そのなかでマニュファクチャラーの営業戦略のひとつとして使えるようにならないといけないし、各地域でより多くのファンに来場してもらわないといけない」と坂東代表。
「今後も多くのファンを呼び込みスーパーGTがタイに定着することで、マニュファクチャラーやスポンサーにとってもいいコンテンツになるようにしていきたい。ブリーラムの経済効果も上げられるような手法論で協議している」
また、記者会見に出席したチャンビタヤロム責任者は「サーキットとGTAは2014年にサーキットができる前から一緒に活動して、コースマーシャルの講習などいろいろな部分を教えていただいた。サーキットが発展したのはスーパーGTがあったからこそで、サーキットの発展のためにもこれからも一緒にやっていきたいと思っている」とスーパーGTがあってこそのサーキットであると強調した。
「チャン・インターナショナル・サーキットはスーパーGTと一緒に、細かい部分でいろいろ作りながら発展していきたいと思っている」
2020年に向けては、東京オリンピックの開催もあり、日本のシリーズの日程も調整が求められている。来季もタイでのスーパーGTが観られそうだが、どの日程になるかも含め今後注目のポイントとなりそうだ。