昔、飲食店のキッチンでアルバイトをしていた時、閉店10分前に入店してきた客に「もう片付け始めてるのによー」と、同僚と一緒に愚痴をこぼしたことがある。本心から出た言葉だったが、その客が、閉店間際に入る罪悪感を持ってなお入店していたとすれば、そんな愚痴をつぶやいたことも、少し申し訳なく思ってしまう。
ガールズちゃんねるに6月25日、「閉店間際のお店に入ること出来ますか?」というスレッドが立った。閉店10分前のデパートに入るかどうか悩んだが、売り場まで行く距離や清算の時間を想定し、日を改めることにしたというスレ主。他の人は閉店間際の店に入ることをどう思っているのか疑問を投げかけた。(文:石川祐介)
「デパートなら入れるなら入る。個人商店はまた次の日に行く」
スレッド内には、「自分が店の人の立場だと、ちょっと嫌かなと思ってしまった」と閉店間際であれば入らないという意見が多数寄せられた。中には「何も考えず入ったら閉店1分前で、店員さんは『ごゆっくりどうぞ~』と言ってくれたけど、いたたまれなくてすぐに出た」という体験談も見られ、罪悪感を抱きやすい人は日を改めたほうが良さそうである。
ただ、閉店までに欲しい商品を手に取りレジに持っていき、お会計を済ませられる確信があれば入店するという意見もある。店内の大きさや与えられた時間によって変わってきそうだ。
「10分前でも店内がまだお客さんが数人いたら入ります」
「デパートなら入れるなら入る。個人商店はまた次の日に行く」
「1分前じゃなく10分前なら余裕でしょー。蛍の光が流れ出したら焦って店外にでる」
また、客の有無や店の規模が判断基準になるという声もあった。「この人のせいで退勤が遅れた」と、自分が恨まれやすいかどうかもポイントになるのだろう。
従業員からは迷惑がる声多数「閉店時間過ぎても偉そうにしてる客には殺意湧く」
「0時閉店のドラスト勤務なんだけど、23時59分に入店されるとみんな心の中で舌打ちしてる」など、店側の主張も少なくなかった。やはり従業員からすればあまり快いものではないらしい。
他にも、「ゆっくり商品選んで閉店時間過ぎても偉そうにしてる客には殺意が湧く」と、閉店時間が迫っているのにもかかわらず、何食わぬ顔でダラダラ買い物をする客に激しい怒りを覚える人もいれば、
「閉店間際に入店して、ゆっくり品定めして色々質問して、30分以上いたのに結局何も買わずに帰る人がたまにいる」
と商品を買う雰囲気だけ出して、何も買わずに帰った客に面食らったという人もいた。
閉店間際であれば、精算や店内の清掃に取り掛かる店も多い。欲しい物が決まっているならまだしも、ふらっと立ち寄るのは自重したほうが良さそうである。