2019年F1オーストリアGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3番手、ピエール・ガスリーは9番手だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは18番手でQ1敗退、アレクサンダー・アルボンは13番手でQ2敗退に終わった。
予選2番手のルイス・ハミルトンが、キミ・ライコネンのアタックを妨害したとして3グリッド降格のペナルティを受けたため、フェルスタッペンはフロントロウの2番グリッドに繰り上がることになった。ホンダがF1でフロントロウからスタートするのは2006年サンマリノGP以来のこと。
金曜にアルボン車にスペック3のパワーユニット(PU/エンジン)を搭載したホンダは、土曜にさらに新しいエレメントを投入した。FIA発表では、ICE(5基目)、ターボチャージャー(4基目)、MGU-H(4基目)、MGU-K(4基目)が新たに入れられ、これはすべて制限基数を超えての交換となるため、ペナルティ対象になる。しかし金曜に確定していた後方グリッドからのスタートというペナルティに変わりはなく、アルボンには土曜時点で19番グリッドが与えられている。土曜の交換についてホンダは、エレメントをストックするための「戦略的理由」と説明している。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
(フェルスタッペンの昇格決定前のコメント)
今日はこれまでの2レースと同様に、気温が上がった中での予選になりました。そのようなコンディションの中、フェルスタッペン選手が素晴らしいパフォーマンスでモナコと並ぶ今季予選ベストリザルトとなる3番グリッドを獲得しました。明日の決勝に向けていいポジションだと思っています。
レッドブル・トロロッソ・ホンダについては、クビアト選手が不運な形でQ2進出を逃したことは残念です(注:アタック中にトラフィックに遭いタイムを失った。ジョージ・ラッセルはクビアトを妨害したとしてペナルティを受けた)。スペック3投入のペナルティでグリッド後方からのスタートになるアルボン選手と揃って、確実にポジションを上げていくレース展開になることを期待します。
明日はさらに気温が上がりドライバーにとってもタフなコンディションになりますが、レッドブルのホームグランプリでいい結果を得られるよう準備を続けます。