今週末のF1第9戦オーストリアGPもムッシュ柴田氏が現地の様子をお伝えしていきます。朝日を浴びるラマが絵になってます(笑)
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オーストリアGPの大きな魅力のひとつが、サーキット周辺の美しい自然です。今年は山の中の農家に滞在してます。
なぜかラマもいるし、
毎朝、搾りたての牛乳といっしょにこんな朝ご飯を出してくれるし、周囲の山々は駆け回り放題だし、何しに来ているのか忘れてしまいそうです(笑)。
今年のヨーロッパを襲う熱波はますます猛威を振るい、僕たちが先週立ち寄ったマルセイユは何と今週末には45℃……。
幸いここは30℃をちょっと上回った程度ですが、それでも標高1000m近い高地としては異常な暑さです。
5月に亡くなったばかりのオーストリアの英雄ニキ・ラウダを悼む展示が、今週末のレッドブルリンクのそこかしこにありました。
パドックにはニキが最初にタイトルを獲った312Tの実車が。ついでに12気筒エンジンの轟音も、ぜひ聴きたいものです。
木曜日は終日、メインストレートの上に設置されたジャイアントビジョンで、映画「RUSH」を繰り返し上映してました。ラウダのあと、彼を継ぐようなオーストリア人ドライバーが出ていないのは、ラウダ自身心残りだったでしょうね。
ところでこの日の昼過ぎ、ピエール・ガスリーの囲み取材を終えてレッドブルのモーターホームを出ようとしたら、
入り口でセバスチャン・ベッテルと出くわしました。ベッテルがレッドブルにいることに、その時は全然違和感を感じなかったんですが、考えてみたらフェラーリドライバーだった(!)
それでしばらく、出待ちをすることにしました。純粋な噂レベルだと思いますけど、「古巣レッドブルに復帰か!?」なんて報道も出てますしね。そしたら待てども待てども、全然出てこない。
40分ほどして、ようやく姿を見せました。そしたらいったん彼から見て右側のスロープを降りかけて、「あ、フェラーリはこっちだった」と思ったんでしょうね。左側に方向転換しました。でも今年の新型モーターホームは、去年までのように反対側に階段はないんです。
それにようやく気付いて、急ブレーキをかけるの図。
続いてくるりと方向転換し、
苦笑いしながら走り出したのでした。
さすがの美しいフォームです。
あとで内部関係者に取材したら、「ランチに来ていた」とのこと。ただし誰と食事してたかは、教えてくれませんでした。来年以降のことを、レッドブルの誰かと話してたんでしょうかね~。