2019年のスーパーGTは6月29日、タイ・ブリーラムにあるチャン・インターナショナル・サーキットで第4戦の公式練習が行われ、スーパーGT GT500クラスはCRAFTSPORTS MOTUL GT-Rがトップタイムをマークした。GT300クラスはLEON PYRAMID AMGが最上位につけている。
5月末に行われた第3戦鈴鹿から約1カ月のインターバルを経て迎えた第4戦は、シリーズ戦としては唯一の海外ラウンドとなるタイ・ブリーラム戦だ。公式練習は現地10時(日本時間12時)、薄雲が広がるドライコンディションのなかスタート。この時点での気温は30度、路面温度は35度だった。
セッション開始から30分は、一部のマシンがコースアウトする場面があったものの、クラッシュなどはなし。メディアセンターやサインガードでは一時停電となり、モニターが使用できなくなるハプニングもあったが、その後復旧し、セッション自体も順調に推移していった。
この時点ではARTA NSX-GTが1分25秒027でトップ、2番手にリアライズコーポレーション ADVAN GT-R、3番手にCRAFTSPORTS GT-Rが続いている。
その後はリアライズコーポレーション GT-RとD’station Vantage GT3、ZENT CERUMO LC500とシンティアム・アップル・ロータスが接触する場面もあったが、いずれも大きなクラッシュにはならず、レーシングアクシデントと裁定。そのほかは大きな混乱もなく、各車とも予選に向けたセットアップを煮詰めていった。
セッション開始から1時間25分が経過した現地11時25分、ここから各クラスの専有走行を迎える。混走時間帯でGT500はリアライズコーポレーション GT-R、CRAFTSPORTS GT-R、ARTA NSX-GTのトップ3、GT300はGAINER TANAX triple a GT-R、LEON AMG、マネパ ランボルギーニ GT3というトップ3だった。
11時25分から10分間で行われたGT300専有走行時間帯では、蒲生尚弥がドライブしたLEON AMGが1分32秒836のベストタイムを記録し、クラストップに浮上。それに藤井誠暢操るD’station Vantageも続き、暫定トップだったGAINER TANAX triple a GT-Rは3番手まで後退する。
すると、GT300専有走行終了間際にModulo KENWOOD NSX GT3が3コーナーでコースオフ。グラベルに捕まってスタックしたため、セッション初めての赤旗が掲示された。約13分の中断を挟み、セッションは現地11時48分に再開。10分間のGT500専有走行として再スタートを迎えた。
GT500の専有走行ではセッション残り4分を切ったところで各チームのアタックが本格化。WAKO’S 4CR LC500やKEIHIN NSX-GT、RAYBRIG NSX-GTが自己ベストを更新していくが、暫定トップのリアライズコーポレーション GT-Rには届かない。
しかしチェッカー間際にベルトラン・バゲット操るKEIHIN NSXが1分23秒873でリアライズコーポレーション GT-Rを上回ってトップに浮上。すると直後、フレデリック・マコヴィッキがドライブするCRAFTSPORTS GT-Rが1分23秒450までタイムを縮めて、公式練習最速の座を奪っていった。
2番手はKEIHIN NSX、3番手にリアライズコーポレーション GT-R。以下、ARTA NSX-GT、WedsSport ADVAN LC500と続く結果となった。
GT300クラスはLEON AMG、D’station Vantage、GAINER TANAX triple a GT-R、グッドスマイル 初音ミク AMG、arto RC F GT3というトップ5だ。
スーパーGT第4戦タイ、ノックアウト形式の公式予選は現地15時、日本時間17時にスタートする。