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松下信治インタビュー:予選4番手獲得で決勝に自信。「スタートを決められれば、表彰台は十分狙える」/FIA-F2オーストリア

2019年06月29日 12:01  AUTOSPORT web

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FIA-F2オーストリアの予選で4番手となった松下信治(カーリン)
FIA-F2第6戦オーストリア予選で松下信治(カーリン)が4番手に入った。前戦フランスでは消化不良となってしまったが、今回は拮抗するライバルたちとの戦いのなか上位グリッドを獲得。決勝に向けて自信を見せている。

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──ようやく歯車が噛み合った感じですか。
松下信治(以下、松下):そうですね。ポール・リカールも速さはあったんですけど、自分の準備不足というか、アタックの序盤タイヤにフラットスポットを作ってしまって、本来の速さが発揮できなかった。今回はそんな流れの悪さを作らないように、普通にやれば上位グリッドが必ず取れると信じて走りました。

──フリー走行から、流れはよかった?
松下:ええ。遅いクルマに引っかかって、それで順位は8番手でしたけど、セクター2は最速だったし、チームメイトのルイ(デルトラズ)がトップタイムを出してたし、クルマのバランスはよさそうだという感触は得られてました。ただかなりタイム差は拮抗するだろうとエンジニアとも話してたんですけど、その通りの展開になりました。

──そんな中、4番グリッドを獲得した。
松下:1セット目のアタックではちょっとオーバーステアで、最初の1~4コーナーぐらいまではそれでも大丈夫だったんですが、そのあとの高速コーナーはとても攻められなかった。それで思い切ってセッティングを変えようと提案して、そしたら今度は前半がアンダーになり過ぎた代わりに、セクター2はすごく速くなった。もともとクルマのベースがよかったので、ちゃんと変更が決まった感じです。

──このコースに、クルマも合っている?
松下:ポール・リカールも速かったですよ。単に乗り手がミスしただけで(苦笑)。

 前戦はトップ5グリッドが目標と言ってましたが、ここでそれが達成できた。ただ2、3番手とは本当に僅差だし(2番手のアントワーヌ・ユベールとは0.09秒、3番手チョウ・グアンユーとは0.028秒差)、欲を言えばもうちょっと上に行きたかったですね。あの中国人、速いですよ。

──とはいえトップ3は、射程距離内?
松下:そうですね。スタートをいつものように決められれば、表彰台は十分狙えると思います。

──懸案だったロングランのタイヤの持ちも、前戦フランスでうまく使えるメドが付いた?
松下:ええ。ただこのサーキットはかなりデグラデーション(タイヤの性能劣化)が大きいとのことなので、実際にどこまで対処できるか。今年のコンパウンドは、スーパーソフトとソフトで、かなり柔らかめに振ってますしね。とはいえフリー走行では全然デグラなかったし、エンジニアとも「いい感じだね」と話したところです。落ち着いてレースして、モナコ以来の表彰台を取りたいです。