2019年F1オーストリアGPの金曜、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはフリー走行1=5番手/2=9番手、ピエール・ガスリーはフリー走行1=6番手/2=3番手だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトはフリー走行1=12番手/2=15番手、アレクサンダー・アルボンはフリー走行1=13番手/2=13番手という結果だった。
前戦フランスで3台にスペック3のパワーユニット(PU/エンジン)を搭載したホンダは、オーストリアで残る1台のアルボンのマシンにもアップグレード版エレメントを投入した。金曜時点でシーズン4基目のICE(エンジン)、3基目のターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kが入れられ、このうちICEとMGU-Kは定められた基数制限を超えたため、ペナルティによりアルボンは後方グリッドからのスタートが求められる。
FP2でフェルスタッペンは最終コーナーでスピンし、タイヤバリアにクラッシュ、マシン後部に大きなダメージを負った。この日はスペック2パワーユニットで走り、その後スペック3に交換する予定だったため、パワーユニットの面で今週末への影響はないが、金曜に搭載していたパワーユニットに今後使用できないような損傷があるかどうか分析すると、ホンダは述べている。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
今日は風の影響によりコースオフしてマシンにダメージを受けるマシンが多くありました。アストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手も不運にもFP2でダメージを負ってしまいました。
なお、本日は金曜日用のPUを使用していたので、当初の予定どおり今晩の作業でフランスGPにて投入したスペック3への交換を行います。クラッシュの影響を受けたPUについては早急にさくらに送り返し、ダメージ度合いを確認します。
今回から4台全てのマシンにスペック3を適用することになりましたが、フェルスタッペン選手以外の3台についてはロングランも含めてセッティングの確認を進めることができました。
明日も予選と決勝に向けて最適化を継続していきます。