映画『るろうに剣心』最終章が6月7日にクランクアップを迎えた。
2012年に第1作『るろうに剣心』、2014年に前後編2部作の『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』が公開され、累計の興行収入は125億円以上を記録している映画『るろうに剣心』シリーズ。2020年夏に2作連続公開される最終章では、剣心の「十字傷の謎」に迫る物語と、中国大陸の裏社会を牛耳る謎の武器商人で志々雄を操っていた縁との戦いを、幕末期と明治維新後の2つの時代を通して描く。
2018年11月4日にクランクインし、京都、奈良、滋賀、三重、兵庫、熊本、広島、栃木、埼玉、静岡、大阪、長野など全国43か所で7か月以上にわたって撮影を敢行。参加したエキストラはのべ6千人におよぶ。
これから1年をかけて編集作業を行なうという大友啓史監督は「この厳しいスケジュールの中で、『るろうに剣心』シリーズとして期待されるクオリティを実現するために最後まで一切妥協なく頑張ってくれたキャストとスタッフには、本当に感謝しています。7か月間に及ぶ撮影は、様々な困難を皆の力で乗り越えた、まさに伝説に残るといっても過言ではないハードな撮影だったと思います。臨場感に溢れた、迫力のある素晴らしい映像がたくさん撮れています」とコメント。
さらに「僕にとっては、まだ完成まで半分しか作業が終わっていない。ここまでの皆の頑張りに応えられるよう、もう一度気を引き締めて、作品に魂を込めていきたいと思っています。東京オリンピックに負けない“るろうに旋風”を、再び世界中にまき起こせるような、すべての人が楽しめる、刺激的で圧倒的パワーを持ったエンターテイメント作品に仕上げたい」と語っている。
約8年間を通してシリーズの主演を務めた佐藤健は「この作品は、言うまでもなく僕の誇りで、これまでもこれからも『るろうに剣心』を背負っていきます。特に今回のエピソードはこのシリーズを語る上で避けることはできないですし、絶対演じたいと思っていました。そして、ただ描くだけじゃなく、圧倒的なクオリティをもって映画史に名を残す、という使命にも似たような気持ちもありました」と想いを明かした。
撮影については、「とても過酷な撮影でしたが、シリーズを通して信頼できるスタッフと共に過ごした密度の高い日々でした。好きな役を演じる喜びを感じ、本当に幸せでした。当然ながら思い入れも半端じゃないですし、この現場が大好きでした」「現場に入ってからは、皆様の力でとてつもない作品になると確信し、喜びと手ごたえを感じる毎日でした。皆様には感謝してもしきれません」と述べている。
クランクアップの際には、原作者の和月伸宏による直筆メッセージが書かれた色紙が佐藤に贈られた。