2019年からFFFレーシングチームに移籍し、ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ミドルイーストとランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアを戦っている笠井崇志が、6月22~23日に行われたスーパートロフェオ・アジアで、初めて地元・鈴鹿サーキットでのレースを戦った。
三重県出身の笠井はまだ学生だが、レーシングカートからイタリアのFIA-F4等を経て、スポーツカーレース参戦を志しており、2018年はビンツェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)からランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパに参戦。今季は強豪FFFレーシングチームに移籍し、2月のスーパートロフェオ・ミドルイーストではランキング2位という成績を収め、スーパートロフェオ・アジアに参戦している。
迎えた第2ラウンドの鈴鹿は、三重県出身の笠井にとって地元凱旋レース。長年ヨーロッパで戦ってきただけに初めての鈴鹿だが、チームメイトのシモ・プハッカとともに好走を披露した。予選では、まずはプハッカがスーパートロフェオのレコードを更新するタイムをマークし、プロクラスのトップタイムをマークすると、笠井も4番手に。ただこのタイムは黄旗提示があったため、抹消され7番手となった。
レース1では、プハッカがスタートを担当し、前半スティントを長く採る作戦。笠井はトップでステアリングを受け取るが、最終的にはトップを譲ってしまい、2位でフィニッシュ。とはいえ地元で表彰台を獲得した。レース2では、笠井がスタートを担当し2台をオーバーテイクすると、5番手でプハッカに交代した。
終盤、クラッシュ車両がありセーフティカーが導入されるが、リスタートでプハッカは2台をオーバーテイクすると首位に接近。ただ最後はトップ浮上はならず、2位でフィニッシュした。
笠井にとっては地元戦で凱旋優勝とはならなかったものの、2戦連続の2位で、これでプロクラスのランキング2位に。「鈴鹿は簡単なトラックではないが、我々はとても強力で印象的だった。シモとタカシがランキングの上位を走るのは、我々にとっても次戦に向けてのモチベーションになる」と語った。
笠井の次のレースは、ランボルギーニ・スーパートロフェオの富士ラウンド。こちらも初めてのコースだが、好レースを期待したいところだ。