2018年5月から2019年6月までの約13カ月に渡って争われたWEC世界耐久選手権“スーパーシーズン”が6月16日、第87回ル・マン24時間レースのフィニッシュとともに幕を下ろした。ここではニューレコードも誕生した、2019年ル・マンにまつわる9つの数字を紹介する。
(1)61台&183人
WECスーパーシーズンで2度目のル・マンとなった第87回大会は、史上最多となる62台がエントリーした。
残念ながら走行初日のプラクティスでクラッシュを喫した、デンプシー・プロトン・レーシングの99号車ポルシェ911 RSRが予選以降の出走を取り消すこととなったが、決勝スタート時には過去最多61台のマシンがサルト・サーキットのグリッドに並んだ。また、ドライバー数も最多183名を数えている。
(2)3分17秒297
このタイムは、タイヤトラブルに端を発するアクシデントで不運にも勝利を逃したTOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッドが記録したラップタイムだ。ル・マン24時間の新たな決勝ラップレコードとなった同タイムはスタートから4周目、マイク・コンウェイによってマークされた。
(3)1万486周
全61台のマシンが24時間レースを戦い終えた際の総周回数が10486という数字だ。この内、1台の最多ラップは8号車トヨタ、7号車トヨタの385周。最少はドラゴンスピードの10号車BRエンジニアリングBR1・ギブソンで76周だった。
(4)14万2900.34km
先の1万486という数値の約13倍となるこのナンバーは、は出走した全車の決勝レース走行距離を合計したもの。その距離、およそ地球3周半分だ。
(5)916回
燃料補給やタイヤ交換、ドライバー交代を行うピット作業はLMP1、LMP2クラスで約35~45分おき。LM-GTE Pro、GTE Amクラスでは約60分ごとに1回行われていく。さらにアクシデントに伴う緊急ピットインも加わり、それが24時間に渡って続くと4桁目前の数字にたどり着くのだ。
なお、最多ピットイン回数はクラッシュを喫しながら総合5位に食い込んだレベリオン・レーシングの3号車レベリオンR13・ギブソンの42回。2連覇を飾った8号車トヨタよりも7回多かった。
(6)1万8309回
再び大きくなった数字は決勝中のオーバーテイク回数だ。コース上でのオーバーテイクのほかピットイン時のものもカウントされるため、このような数になる。ちなみに、オーバーテイクによってポジションを上がった回数は853となっている。
(7)11回
11回という数字は7号車トヨタと8号車トヨタによって刻まれたもの。つまり、レースのリーダーチェンジ回数だ。周知のとおり、11回目は残り1時間で7号車がスローダウンし、中嶋一貴駆る8号車がこれを交わした際にカウントされている。
(8)25万2500人
例年20万人以上の観客が訪れるル・マン24時間レースには、2019年も多くのファンが来場。その数25万2500人に上った。
(9)353日
次のル・マン24時間レース、第88回大会までは残り353日! 2020年のル・マンはWEC 2019/20年シーズン最終戦として行われる。