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マクラーレンF1、ルノー製パワーユニットのアップグレードに慎重な姿勢「ペナルティの影響を最小限に」

2019年06月27日 12:51  AUTOSPORT web

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2019年F1第8戦フランスGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
マクラーレンF1チームのマネージングディレクターを務めるアンドレアス・ザイドルは、パワーユニットのアップグレードに伴うペナルティの影響を考慮し、Bスペックのルノー製パワーユニットへのアップグレードは適切なタイミングで行わなければならないと主張している。

 ルノーは第8戦フランスGPで最新スペックのパワーユニットを導入したが、ニコ・ヒュルケンベルグはグリッド降格を避けることを望んだため、新パワーユニットを使用したのはダニエル・リカルドだけだった。

 マクラーレンも同様のかまえで、カルロス・サインツJr.がすでに3基のパワーユニット制限に達していることから、彼のマシンに新しいパワーユニットを搭載することを避けた。一方で、僚友ランド・ノリスのパワーユニット交換については、時期尚早と判断された。

 マクラーレンはふたりのドライバーのためにいつアップグレードを行うかについて、対応する必要がある。エンジン交換は、完璧なパワーユニットが重要となるコースで行われる今週末の第9戦オーストリアGPですぐにでも行われる可能性がある。

「エンジン交換については、今現在取り組んでいるところだ」とザイドルは語った。

「フランスGPの後に再度データを収集し、計画を立てる必要がある」

「特にシーズン末までのペナルティの影響に関しては、様々な計画が考えられている」

 マクラーレンのジレンマは特に、サインツJr.に4基目のパワーユニットを与えるかどうかということに集中しており、適切なタイミング、もしくは最も影響が少ない機会を見計らっているところだ。

「カルロスのエンジンをアップグレードした途端に、我々はペナルティを受けることになる。なぜなら(次に投入するのが)4基目のエンジンとなるからだ。そのため、いつアップグレードを行うのかを見計らう必要がある」

「結局のところ、レギュレーションがどうであれ、ペナルティを避けるためにモードや走行距離などの観点から、シーズンを通してどうエンジンを使っていくか計画を立てる必要がある」

「我々はルノーからエンジンの供給を受けているが、これは優れたものだ。彼らが進歩していることに励まされる」

「だが繰り返しになるが、我々の計画からまだそれを使わない方がよいと考えた。単にシーズン末までに受けるペナルティの回数を最小限にするためだ」