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ボサノヴァの神様の行方を探す旅 『ジョアン・ジルベルトを探して』予告編&場面写真

2019年06月27日 06:11  リアルサウンド

リアルサウンド

『ジョアン・ジルベルトを探して』(c)Gachot Films/Idéale Audience/Neos Film 2018

 ブラジルの伝説的ミュージシャン、ジョアン・ジルベルトの行方を追ったドキュメンタリー映画『ジョアン・ジルベルトを探して』より、予告編と場面写真が公開された。


参考:映像はこちら


 “ボサノヴァの神様”と称される伝説的ミュージシャン、ジョアン・ジルベルト。2003年に初の日本公演を実現し、その後も2004年、2006年と来日を重ね、日本でも多くのファンを持つ。しかし、2008年8月26日にリオ・デ・ジャネイロで開催されたボサノヴァ誕生50周年記念コンサートへの出演を最後に、公の場に姿を現すことのないまま10年以上もの時が経った。


 本作は、 ドイツ人ジャーナリストのマーク・フィッシャーが、ジョアン・ジルベルトに会うため、リオ・デ・ジャネイロに出向いた顛末を描いた1冊の本『オバララ ジョアン・ジルベルトを探して』を、ジョルジュ・ガショ監督が手に取った時から始まった。その懸命な追跡にも関わらず、フィッシャーはジルベルトに会えないまま、本が出版される1週間前に自ら命を断ったという。ガショ監督は、フィッシャーの旅に強く共鳴し、ジルベルトゆかりの人々や土地をブラジル中尋ね歩く。ジルベルトの存在を近くに感じながらも、あともう一歩のところで会うことができないガショ。果たして、彼は憧れの人に会うことができるのか。


 公開された予告編では、ジョアン・ジルベルトの代表曲「デサフィナード」や「オバララ」の楽曲に乗せて、ガショ監督がジルベルトを探し求めてリオの街を訪ね歩く姿が映される。場面写真でも、イパネマビーチなどリオ・デ・ジャネイロをはじめ、若きジルベルトが過ごしたヂアマンチーナに至るまでブラジルの美しい風景の数々が。また、本編では、ジルベルトの元妻である歌手のミウシャや、マルコス・ヴァーリ、ジョアン・ドナートなどブラジルを代表する有名ミュージシャンも多数登場。人前から姿を消した今もなお多くの人々を惹きつけてやまないジョアン・ジルベルトの魅力を語る貴重なインタビューが収められており、予告編でもその一部を垣間見ることができる。(リアルサウンド編集部)