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アップデートが機能しなかったフェラーリ、オーストリアでもテストを継続。「ダウンフォースを増やす必要があるのは間違いない」

2019年06月26日 16:41  AUTOSPORT web

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2019年F1第8戦フランスGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
F1第8戦フランスGPでフェラーリは答えを得ようとしていた。チームは多くの新パーツをマシンに投入したのだ。時には機能しないパーツからでさえ答えを得ることもある。フェラーリは、望むすべての答えをつかむことができたのだろうか?

 シャルル・ルクレールが3位、セバスチャン・ベッテルが5位でフィニッシュした後、フェラーリF1チーム代表のマッティア・ビノットは、「この週末からすべての答えを得ることができたとは思わない。なぜならフロアは適切に動作していなかった。答えはまだ不足している」と語った。

「この件についてはこれからも取り組んでいく。理解を深めるために、オーストリアにはまたいくつかテストアイテムを持ち込む予定だ。すべてのパーツが完全に想定どおりに機能すれば、すべてを理解することができると思う」

 それではフェラーリはフランスGPの週末をどのように評価しているのだろうか? ビノットは、ライバルに敗北したという点では満足することはできないものの、改善の余地があることと開発の方向性を確認できたことはポジティブな要素であると考えている。

「評価にはふたつのレベルがあると思う」とビノットは語った。
「まず、我々はまったく満足することはできない。ライバルよりも速くなければ満足することはないのだから。だが、ポール・リカールでのレースウイークが厳しいものになることは予想していた。いくつかの点でこのサーキットがバルセロナと非常に似ていることは分かっているからね」

「昨年を振り返ると、我々はバルセロナと同様にポール・リカールでも不調だった。多少改善したと思うが、まだ十分ではないと考えている。だがそもそも我々はポール・リカールで差を縮めることは期待していなかったのだ。いくつかアップグレードを持ち込んだが、一部は良く機能し、その他のものは機能しなかった。金曜日のフリー走行の後、我々は(新型)フロアをマシンから取り外した」

「何かが機能しないということは常に残念なことではあるが、その点で我々はいくつか課題を得た。それによりマシンには改善の余地があることがはっきりした。少なくとも我々が進み始めようとしている方向性は正しいものだ。やるべきことは今も多くあり、全体的にポジティブな週末だったとは言えないと思う。しかし当初の予想を考慮すれば、それほど悪くはなかった」

 ビノットは、タイヤをうまく機能させるため、マシンにダウンフォースをつけていく必要があると語った。

「マシンの効率性はそれほど良くないかもしれない。だがさらにダウンフォースを与えてタイヤを機能させることが、進むべき方向だろう」