ウイリアムズは、チーフテクニカルオフィサーのパディ・ロウが正式にチームを去り、役員会からも退くことを発表した。
2018年に低迷したウイリアムズは、2019年、巻き返しを目指していたものの、プレシーズンの新車の準備が遅れ、予定していたシェイクダウンをキャンセル、テストの最初の2日にも参加できなかった。その後、開幕戦を前にチームはロウが個人的な理由で休職することを発表した。
6月25日、チームはロウが直ちにウイリアムズを去り、取締役会から退くことを発表した。
「時間をとって慎重に熟考した結果、ウイリアムズでの職務に復帰しないという結論に達した」とロウはコメントしている。
「チャレンジに立ち向かう、かつての仲間たちの健闘を祈る。彼らならやってのけるだろう。応援してくれているウイリアムズのファンには特に感謝している」
チーム副代表のクレア・ウイリアムズは「パディの決断を理解し、尊重するとともに、彼の今後の活躍を祈ります」とコメントした。
ロウは1980年代にウイリアムズでF1キャリアをスタート、マクラーレンやメルセデスで活躍した後、2017年3月にウイリアムズに復帰した。しかしロウ加入後のウイリアムズは不振が続き、2018年には7ポイント獲得でランキング10位、2019年にはパフォーマンス不足がさらに深刻になり、第8戦終了時点でノーポイントとなっている。
ウイリアムズは、ロウの“休職”決定後、チームの共同創設者であり、かつて技術分野を率いたパトリック・ヘッドに、短期的ながらコンサルタントとしてのエンジニアリングチームへのサポートを依頼した。