トップへ

「バオバオ」類似デザイン問題、イッセイ ミヤケの主張にハナアフ運営会社が反論

2019年06月25日 16:42  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

写真
バルコス社は、同社が展開するバッグブランド「ハナアフ(Hanaa-fu)」の商品が「バオ バオ イッセイ ミヤケ(BAO BAO ISSEY MIYAKE)」のバッグデザインと類似しているとして、製造販売などの差し止めを求める仮処分の申し立てを受けたことについて、コメントを発表した。
>>ハナアフの変形バッグがバオバオに酷似、イッセイ ミヤケが販売停止の仮処分を申請

 バオ バオ イッセイ ミヤケを展開するイッセイ ミヤケは、ハナアフの「アリエス ネオ(Aries Neo)」「サルガス ネオ(Sargas Neo)」「アルコル ネオ(Alcor Neo)」の3商品についてデザインの模倣を指摘。不正競争防止法違反などを理由に、ハナアフを運営するバルコス社に対して製造、販売および輸入などの差し止めを求める仮処分を東京地方裁判所に申請した。
 これに対してバルコス社は、デザインはオリジナルで考案し、意匠登録を行っているものであり、イッセイ ミヤケの主張は「全くの事実誤認」だと反論。バオ バオ イッセイ ミヤケのバッグは物を入れることで連続的、流線的に形を変える意匠的デザインであるのに対し、ハナアフのバッグは予め定まったスタイルへ非連続的かつ固定的に形を変える機能的デザインであり、デザインコンセプトおよびバッグの形態が根本的に異なると主張している。
 バルコス社は、今回の事態を受けて「『倉吉から世界へ』という合い言葉のもと、日本の地方都市からでも世界に通じるブランドを創ることができるという自負をもって、これまでものづくりを続けてまいりました。この地方都市発のブランドが生み出したオリジナルデザインを守るため、イッセイ ミヤケの主張には断固として反論を尽くしてまいる所存です」とコメントし、争う姿勢を示した。
【あわせて読みたい】ザジコの模倣品販売で「メルロー」が謝罪コメント発表、自主回収へ