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マクラーレンF1、今後2年でファクトリーに新しい風洞施設を建設予定。市販車部門とも共有へ

2019年06月25日 16:11  AUTOSPORT web

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2019年F1第8戦フランスGP カルロス・サインツJr.(ルノー)
マクラーレンF1チームのマネージングディレクターを務めるアンドレアス・ザイドルは、今後2年の間にMTC(マクラーレン・テクノロジー・センター)に新たな風洞施設を建設する計画を明らかにした。

 現在、空力に関する作業はドイツのケルンにあるトヨタの最先端施設で行われている。だが新しい施設は、この10年使用されていないマクラーレンの旧風洞施設の敷地内に建設予定だという。

「ザク(ブラウン)およびシェイク・モハメド、マンスール(オジェ)といった株主から私に現在与えられている最大の課題のひとつは、ウォーキング(のファクトリー)やコースにおけるインフラ、構造などに関わる欠点などを明らかにすることだ」とザイドルは語った。

「我々の大きな弱点のひとつが、現在我々がウォーキングで独自の風洞を運用していないことだというのは明らかだ。10年近くにわたり、我々はマシン開発を遠く離れたケルンで行ってきた」

「新しい風洞施設をウォーキングに設置するという決断を、とても嬉しく思う。これはチームの誰もにとって間違いなく素晴らしいメッセージだ。なぜならザクと株主たちが、チームがトップに返り咲くことについてどれだけ真剣であるかということを示していることにもなるからだ」

「チーム内の全員にとって素晴らしいニュースだし、大いに士気が高まるだろう」

 またザイドルは、新しい風洞施設の建設には「およそ2年」がかかり、好成績を誇るマクラーレンの市販車部門『マクラーレン・オートモーティブ』や、自動車産業の顧客も、最終的に施設の恩恵にあずかることになると述べた。

「風洞への投資は、我々のF1プログラムのためだけではないということに言及しておくのは重要なことだ」

「我々は風洞施設を市販車部門とも共有できると考えている。将来の見込みのあるモータースポーツ・ブロジェクトとも共有できるだろう。その件についてはザクが動いている」

「同時に、我々の顧客に施設を貸し出すことも可能だと考えている。これが我々の考えであり、この投資を行うことを決断した理由だ」

 新風洞施設の建設は、マクラーレンの株主から承認が下り次第、開始される予定だという。