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『ルパンの娘』ポスター公開 泥棒スーツは『ヤッターマン』ドロンジョの衣装デザイナーが担当

2019年06月25日 12:21  リアルサウンド

リアルサウンド

『ルパンの娘』(c)フジテレビ

 7月11日放送スタートの木曜劇場 『ルパンの娘』(フジテレビ系)より、ポスタービジュアルが公開された。


【動画】「ルパンの娘」PR動画


 累計発行部数10万部を超える横関大の同名小説(講談社文庫刊)を連続ドラマ化する本作は、代々泥棒一家の娘と代々警察一家の息子との決して許されない恋愛を描くラブコメディ。泥棒一家“Lの一族”(Lは大泥棒・ルパンの頭文字)の娘で、家族の誰よりも盗みの才能を持つものの家業を継ぐことを拒み、普通に生きていくため図書館司書として働く主人公の三雲華を深田恭子が演じる。深田の相手役となる、警察一家の息子で華と真剣交際をしている青年・桜庭和馬を瀬戸康史が演じる。


 『翔んで埼玉』の武内英樹が監督、徳永友一が脚本を手がけ再タッグを組む。また、プロデュースする稲葉直人と武内は、映画『テルマエ・ロマエ』シリーズのコンビとなる。


 この度公開されたポスターには、泥棒スーツを着用してそれぞれのポーズを決めている“Lの一族”三雲華(深田恭子)、尊(渡部篤郎)、悦子(小沢真珠)、渉(栗原類)、マツ(どんぐり)、巌(麿赤兒)と、それを追いかける桜庭和馬(瀬戸康史)の姿が収められている。瀬戸は、本作のために筋力トレーニングを積み重ね、およそ10kgもの増量を行った。また、三雲華の泥棒スーツの全身ビジュアルも公開されている。


 泥棒スーツのデザインを担当したデザイナー・柘植伊佐夫は、舞台、映画、歌舞伎、音楽など多岐に渡りデザイン、スタイリングを担当している。民放ドラマの衣装デザインを一からすべて制作するというのは本作が初で、映画『ヤッターマン』にて、深田恭子が演じたドロンジョの衣装デザインも担当しており、『翔んで埼玉』の人物デザイン監修/衣装デザインも担当している。


 なお、本作の主題歌がサカナクションの「モス」に決定した。


■深田恭子・瀬戸康史 コメント
・ポスター・ティザー撮影の感想
深田:ポスター撮影もそうですが、ティザームービーでは、家族が全員集合して、息を合わせてポージングしたので、達成感がとても大きかったです。瀬戸さんもずっと見守ってくださっていて、チーム一丸となった感じがしました。


瀬戸: “Lの一族”の皆さんは、とてもかっこよくてうらやましかったです(笑)。僕も結構つらい姿勢はあったんですけど、皆さんに比べたら、まだまだだなと思いましたし、終始“何やってるんだろう”感はありました(笑)。でも、とても楽しかったです。


・泥棒スーツの第一印象
深田:衣装合わせの時にテーブルの上にたくさんビジュアルの資料があって、“これはなんの資料なのかな…?”、“このポーズは一体…?”というのが率直な感想です(笑)。衣装を着て初めてポーズをしてみたんですが“意外とできた”とほっとしました。一番難しかったのは、他の皆さんと息を合わせることだなと思いました。撮影してみて、しっかり決まった時は本当によかったです。


・ポスター・ティザー撮影の印象
瀬戸:僕が格好も含めていちばん普通だと思うのですが、皆さんがぶっ飛んだ設定や世界観で演じられているので、逆に僕の方がおかしいのではないかという錯覚に陥ってしまいました(笑)。どっちがノーマルなんだろうと途中でわからなくなる感覚でしたね(笑)。和馬はきっと真面目さが面白くみえるコンセプトなので、“Lの一族”の皆さんが面白いので、こっちも笑いが欲しくなってしまうのですが、狙わずに我慢して、真面目一択の精神でやろうと思ってます。


・7年ぶりの共演について
深田:まず7年もたっていることに驚きました。前回お会いした時と体格も全く違いますし、警察官としての姿がとても勇ましくて、立ち姿が美しいと思いました。楽しみです。


瀬戸:7年前は、僕も若かったので、色々な現場を経験して、まさか深田さんの恋人役を演じられるなんてうれしい限りです。


・役作りのために増量
瀬戸:『海月姫』(フジテレビ系/2018年1月クール)の時は逆に体重を減量したんですが、『ルパンの娘』に向けて10kg近く増量しました。メイクとか髪型だけではなくて、体格で表現の幅を広げられるのはうれしいです。やはりこの仕事をやっていないと経験できないことだと思うので、つらさはありますけど、作品につかっている感というか、挑んでいる感があるので楽しいですね。


・メッセージ
深田:皆さん、二度見、三度見されるのかなと。かなり驚かれると思います。“なんのドラマが始まるの…?”と(笑)。皆さんの反響が楽しみです。


■柘植伊佐夫 コメント
・民放ドラマで、初のオリジナル衣装デザインを担当
普段は作品全体の扮装デザインや監修を担当しますが、今回は泥棒スーツに集中させて頂きました。すべてをオリジナルで作らせていただける今回のようなパターンは民放では初めてになります。映画『翔んで埼玉』(2019年2月22日公開)のご縁で、武内監督からお声かけ頂いたのですが、“泥棒”ということと、深田さんということもお聞きしていたので、『ヤッターマン』(2009年3月7日公開)のドロンジョスーツもデザインさせて頂いたのと、その後『平清盛』(NHK/2012年)でもご一緒させて頂いていたので、とても光栄でした。


・今回の衣装の狙い
監督からはとてもアクティブでピタッとしたスーツが良いということを最初にお聞きしていて、そして色をそれぞれのキャラクターで変えたいと言われていたので、特撮モノにならないように意識しました。作成にあたっては、素材を一番に考えました。素材を決めるときに考えたのは“ルパン”という響きから、どこか懐かしいノスタルジックなものが良く、まず始めにそこをどう表現するかを考えました。そして、そこから連想したベルベット素材を選定し、決定しました。またベルベット素材というのは、反射によって、多少なりとも色が変化する素材なので、そういったところで面白みを得られたらと思いました。ベルベット素材のほかにも、皮だったり、レースだったりの素材も部分使いをして、ベルベットを中心に置いて、キャラクターそれぞれによって使い分けをしています。


・衣装の色について
“ちょっと着てみてもいいかな?”というようなギリギリのラインを攻めていきたいなというのは自分の中でありました。喜怒哀楽やユーモアなどが、ひとつの箱の中に同時に収まるようなイメージに制作をしているのですが、その中で、色選びはとても難しかったです。一番難しかったのは栗原さんですね。栗原さんはどんな色でも似合ってしまうので、余計悩みました。紫も似合うかなと考えたのですが、赤系は唯一、華だけなので、そこは残したく、色合いが被るのは避けたかったので、今回モスグリーンのような色に決めました。やはり似合いましたね(笑)。渡部さんも同じく何でも着こなしてしまうのですが、グレーは渡部さんの髪の色に合わせて、ダンディーさ、エレガントさを出せるように選びました。皆さんとても似合っていてステキでした。スーツが、作品にとって重要なアイコンになるので、とてもうれしいです。


・その他の注目ポイント
今回ポスターはお顔が隠れてしまうので無くしていますが、 “Lの一族”の皆さんはベネチアンマスクを泥棒スーツと共に着用しています。このマスクは、とても大事なアイテムです。やはりスーツ自体はこだわっていても、どこかシンプルなものになってしまうので、情報が積み重なってないと、人は満足に達しないんですよね。なので、マスクがあって泥棒スーツは完成に至ります。そこもぜひ本編では注目頂けたらうれしいです。


■山口一郎(サカナクション)コメント
僕たちの新しい歌を地上波ドラマの主題歌に抜てきして頂き、本当にありがとうございます。このような表現の楽曲を高く評価して頂けることに、ロックバンドとして光栄に思います。個人的な話になりますが、深田恭子さんの主演ドラマだと伺った際には小さくガッツポーズしました(笑)。


■プロデュース 稲葉直人(フジテレビ第一制作室)コメント
昨今のドラマの潮流と一線を画したドラマにしたい。そんな思いでドラマ『ルパンの娘』の制作に臨んでいます。ちょっと(だいぶ?)ヘンで笑ってしまうけど、どこかカッコよくて、クセになる。そんな世界観のドラマになったらいいなと。ですので主題歌は、とにかく独創的でカッコイイ楽曲にしたいと思っていました。そんな中、出会ったのが「モス」です。一瞬にして心つかまれる印象的なイントロダクション、やがて湧き上がってくる言い知れぬ高揚感。はじめて聴いたその瞬間からドラマと音楽の幸せな化学反応を確信しました。この名曲を産み落としてくださったサカナクションさんには感謝の言葉しかありません。主題歌に負けない面白いドラマにしたいと思います。


(リアルサウンド編集部)