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F1第8戦フランスGP 決勝トップ10ドライバーコメント(2)

2019年06月24日 20:11  AUTOSPORT web

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2019年F1第8戦フランスGP ルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタス、シャルル・ルクレール
2019年F1第8戦フランスGP決勝で5位~優勝のドライバーたちが日曜日を振り返った。

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=5番手
 ライトが消えるタイミングに少し驚いて、スタート直後に混乱したけれど、その後は、とても孤独なレースだった。マクラーレンとのバトルは楽しかったよ。最初は(ランド・)ノリス、その次はカルロス(・サインツ)と戦った。ファーストスティントは好調で、シャルル(・ルクレール)やマックスとのギャップを縮めることができた。
 でもセカンドスティントではバランスの問題が出てきて、マシンの感触があまり良くなかった。

 今日は5位が最大の結果だったと思う。シャルル、マックス、僕の3人はほぼ同じペースで走っていたからね。でもファステストラップを記録したことで、1点多く獲得することができた。

 ここに持ち込んできたパーツの一部が期待していたように機能せず、金曜にかなり厄介な状況になった。どうしてそうなったのか、調べる必要がある。僕らのマシンにはまだ十分な強さはないから、僕ら自身の力でよくしていかなければならない。今はメルセデスに勝てるだけのペースはない。でもマラネロの全員がポジティブなプレッシャーと情熱のもとで懸命に作業を進めている。

 今週末は、(メルセデスとの)ギャップを大幅に縮めるという大きな目的を掲げていた。それは達成できなかったので、そういう意味では失敗だ。でもだからといって諦めたりはしない。

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=4位
 時々孤独な時間帯もあったが、退屈なレースではなかった。シャルルが見えていたので、彼のラップタイムに匹敵するペースで走り続けようというモチベーションを保つことができた。戦う相手がいないときでも、プッシュし続ける必要があるし、僕には、どこまで速く走れるかを確認するために全力でプッシュしたいという気持ちが常にあるんだ。

 セカンドスティントではかなり好調だったと思うが、残り6周か7周あたりでリヤのグリップがなくなり、リヤタイヤに負担をかけられない状態になった。シャルルについていこうとした時にタイヤを使いすぎたのだと思う。それでもフェラーリ1台(セバスチャン・ベッテル)より前の4位でフィニッシュできたことはうれしい。このサーキットは僕らとの相性がよくないだけにね。

 いつも勝つことを目標にしているけれど、今日はそれは不可能だった。パッケージの力をめいっぱい引き出したと思っている。今週末、小さな進歩はあった。だが、勝利をかけて戦うために、すべてのエリアを向上させるべく努力する必要がある。

(自身の公式サイトのインタビューで語り)予想していたよりはうまくいった。スタートはよかったが、僕らはストレートでのパフォーマンスが十分ではない。ターン2でルクレールにアウトから仕掛けたが、トップスピードが足りないと、やれることがあまりない。1周目にマクラーレンにオーバーテイクされずに済んでラッキーだった。その後は自分のレースに集中し、ルクレールについていこうと努力した。

 いろいろあったけど、フェラーリの間に割って入ることができて、チームにとっていい結果を出せた。

 このサーキットではパワーが足りなかったし、車体も理想的ではなかった。これからも努力し続けるよ。

■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 決勝=3位
 とてもポジティブな週末だった。終盤には2番手争いができたんだ。とはいえ、バルテリにアタックする現実的なチャンスはなかったんだけどね。それでも今日はマシンのポテンシャルをすべて引き出せたので満足だ。

 ここまでまずまずの週末が続き、今回はようやく、初日プラクティスから予選、決勝と、すべてがスムーズに進行した。決勝では、ピットストップのタイミングについても、セカンドスティントでのタイヤのマネジメントについても、戦略が完璧に決まったと言っていいだろう。

 努力すれば必ず報われると僕は信じている。それを今週末、証明することができた。次の週末のオーストリアでもこの好調さを保って戦いたい。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 決勝=2位
 終盤はかなり静かなレースだったね。僕にとって最大のチャンスはスタートにあったのだが、ルイスがいいスタートを決めたので、前に出るチャンスはなかった。

 今日のルイスはとても速かった。ついていこうとしたが、フロントタイヤが壊れ始めてしまって無理だった。ミディアムでも、ハードの終盤でもタイヤがだめになったんだ。最後の方にはブリスターが出てしまって心配になったので、少しペースを落とさなければならなかった。実際には少しマージンがあったが、必ず完走するために、慎重に行きたかった。

 いずれにしても、今日はルイスの方がペースが優れていたし、タイヤもいい状態に保つことができた。この部分は観察して、しっかり学ぶ必要がある。

 チーム全体で実現した成果を誇りに思う。今回もまたワンツー・フィニッシュという素晴らしい結果を出した。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
 長くレースをしているけれど、決して飽きることはない。常にチャレンジがあるし、限界を探り、マシンを意のままにコントロールすることも好きなんだ。

 このサーキットをレースで走るのは楽ではない。すごくテクニカルな部分があり、あらゆる面で限界に近づくことが求められる。外から見ていると楽に見えるかもしれないが、全然そんなことはない。

 状況が許す時にはタイヤやエンジンを労わり、燃料をセーブした。フロントタイヤに大きなブリスターができていたから、少し心配だったけど、最後まで走ることができてよかった。この素晴らしいチームと一緒でなければ、この結果を出すことはできなかっただろう。皆のことを誇りに思うし、このチームの一員であることが誇らしい。今年は最高のスタートを切ることができた。この瞬間を楽しもう。