バカルディジャパンは6月21日、「働き方改革と社内コミュニケーションの実態調査」の結果を発表した。調査は今年5月にネット上で実施し、20~50代の社会人800人から回答を得た。いずれも月に1回以上お酒を飲む習慣のある人。
社内の円滑なコミュニケーションを妨げる要素を聞くと、「社内の風潮・風土・文化」(42.9%)、「価値観の違い・多様化」(32.6%)、「コミュニケーションスキルの低下」(24.4%)」、「ジェネレーションギャップ」(20.2%)、「仕事終わりに会食や飲みに行く機会の減少」(15.4%)と続いた。
平成生まれ方が、飲みニケーションの価値を感じている?
飲みニケーションについて聞くと、「社内の円滑なコミュニケーションに役立つと思う」(45.9%)が最多で、「どちらとも言えない」(34.8%)、「そう思わない」(19.3%)と続く。
年代別にみると、「そう思う」が過半数となったのは20代のみで、30~50代はいずれも4割程度。同社は「昭和生まれの世代よりも、平成生まれ世代の方が、飲みニケーションの価値を感じている」としている。
さらに、会社の人と飲みに行く回数についても、20代が最多で、「対上司」で月1.89回、「対同僚」で1.93回、「対部下」で1.55回となった。年代が高くなるに連れて減少傾向にある。働き方改革法案が成立した1年前と比べて、「飲みニケーション」の頻度は「減っている」が「増えている」を上回った。
同僚と飲むデメリットは「同僚の悪口を聞かされる」「金銭的な負担(割勘が基本)」
上司と飲みに行くメリットを聞くと、「上司と距離が近くなる/仲良くなれる」が最多。以降「お酒や食事を奢ってもらえる」「仕事上のアドバイスをしてもらえる」「自分が知らない社内の情報収集ができる」などが続く。
一方、デメリットで最も多かったのは「飲みながら説教される」。以降、「飲みに時間が長い・翌日への影響」「他人の悪口を聞かされる」「『俺達の若い頃は』など過去を美徳としたアドバイスを受ける」といった項目が続く。
同僚と飲みに行くメリットは「同僚との距離が近くなる/仲良くなれる」「同僚だから本音の会話ができる」「仕事上の悩み、課題、目線などが聞ける」で、デメリットは「飲みの時間が長い・翌日への影響」「同僚の悪口を聞かされる」「金銭的な負担(割勘が基本)」となる。
部下と飲みに行くメリットも「部下との距離が近くなる/仲良くなれる」「若い世代の本音や価値観がわかる」「部下の仕事上の悩み・課題・目標などが聞ける」、デメリットは「飲みの時間が長い・翌日への影響」「金銭的な負担(自分が多めに出す奢りが基本)」「プライベートな時間が減る」となった。
同社は「気を遣わなくていい立場の同僚と、翌日の仕事に影響の出ない時間で、仕事と関係のない話題で盛り上がるという飲みニケーションが、最適」と分析している。