2019年のADAC・トタル24時間レース=ニュルブルクリンク24時間レースは6月22~23日、ドイツのニュルブルクリンクで決勝レースが行われた。今季、最高峰のSP9クラスに参戦した吉本大樹/ドミニク・ファーンバッハー/マルコ・シーフリード/ミハエル・ティシュナー組レーシングプロジェクトバンドウ×NOVEL Racingの19号車レクサスRC F GT3は、総合45位/クラス19位で初挑戦を終えた。
■ドイツに馴染みながら その思いがトントン拍子に進んだのが2019年、今回のニュルブルクリンク24時間だった。レーシングプロジェクトバンドウが使うヨコハマタイヤが出場することになり、さらにチームをサポートする「アットさん」ことステポン・サミタシャが所有するレクサスRC F GT3を借りられることになった。また、長年ニュルに挑んでいるNOVEL Racingとのコラボも決まった。チームはVLNと予選レースに出場し、念願でもあったゼッケン19をつけ、本戦に挑んだ。
■「楽しかったし、すごく悔しかった」 迎えた決勝。19号車レクサスRC F GT3は、同じく日本から参戦したKONDO RacingのニッサンGT-RニスモGT3を追うようにレースを展開していく。序盤から大きなアクシデントやトラブルもなく、ライバルたちの脱落とともに順位が上がった。
ただ夜になると、ルーティンのピットストップ時、トラブルが19号車に降りかかる。現地スタッフが給油を行っていた際、ガソリンがこぼれ火災が発生してしまったのだ。なんとか消し止めコースインしたが、今度はオーガナイザーから、レクサスRC F GT3のエキゾーストサウンドが音量規制に引っかかっているとして、交換が命じられた。
トラブルはまだ起きる。今度は燃料系のトラブルが起きてしまい、さらに緊急ピットインを行う。これで上位争いからは完全に脱落してしまった19号車レクサスRC F GT3だが、チームはふたたびコースにマシンを戻すと、しっかりと完走した。