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J-GP2は名越が雨混じる難しいコンディション制しポール・トゥ・ウイン/全日本ロード筑波レース2

2019年06月23日 18:21  AUTOSPORT web

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雨混じる難しいコンディション制しJ-GP2クラスでポール・トゥ・ウインを果たした名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.)
6月23日、全日本ロードレース選手権第4戦のJ-GP3クラス、J-GP2クラス、ST600クラスの決勝レース2が筑波サーキットで行われた。J-GP3クラスは長谷川聖(CLUBY’s)が、J-GP2クラスは名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.)が、ST600クラスは岡本裕生(51ガレージニトロレーシング)が優勝した。

 J-GP2クラス、J-GP3クラス、ST600クラスの3クラスがそれぞれ2レース制で開催されている全日本ロードの筑波ラウンド。日曜日は午前中のウォームアップ走行を終えた後、午後から決勝レース2が行われた。

■J-GP3は7台によるトップ争い
 J-GP3クラスレース2のポールポジションは長谷川、2番グリッドに鈴木大空翔(BATTLE FACTORY)、3番グリッドに村瀬健琉(ミクニ テリー&カリー)というフロントロウで予定通り午前11時10分からドライコンディションで20周のレースがスタートした。

 2番グリッドスタートの鈴木がホールショット。ポールスタートの長谷川は2番手に後退。4番グリッドからスタートした大堀和基(CLUB HARC-PRO.)が3番手と続く。

 2周目以降、トップグループは鈴木、長谷川、安村武志(犬の乳酸菌jp/プリミティブRT)、成田彬人(Team P.MU 7C MIKUNI)、村瀬の5台が数珠つなぎで周回を重ねる。オープニングラップで3番手だった大堀は8番手まで後退した。

 6周目に入るとトップグループは後方から追い上げた岡崎静夏(Kohara Racing Team)と中山愛理( TEAM SHOTA)が加わり、トップの鈴木を先頭に、成田、長谷川、村瀬、安村、岡崎、中山の並びとなる。

 7周目からはトップ7台が順位を入れ替えながら周回。9周目には成田が、11周目には鈴木が先頭に立ち、グループを率いる。

 14周目には3番手を走っていた長谷川がホームストレート手前で村瀬、ホームストレートのエンドで鈴木をかわしてトップを奪取。2番手村瀬、3番手鈴木という並びとなり、トップ3台が抜け出し始める。

 トップに立った長谷川は15周目以降にペースを上げて2番手以下を引き離しはじめる。村瀬、鈴木は長谷川のペースについていけず、トップとの差がどんどんと広がっていった。

 長谷川は単独走行でファイナルラップへ入り、そのままフィニッシュ。2番手に3秒286秒の差をつけて今シーズン2勝目を挙げた。2位は鈴木、3位は村瀬という結果になった。

■全日本ロードレース第4戦筑波:J-GP3決勝レース2結果(20周/編集部集計)
天候:曇り 路面:ドライ
Pos.No.RiderTeamMotorcycleTypeTotalTime/Delay136長谷川聖CLUBY’sホンダNSF250RBS20'21.754211鈴木大空翔BATTLE FACTORYホンダNSF250RDL3.2863392村瀬健琉ミクニ テリー&カリーホンダNSF250RDL3.517414中山愛理TEAM SHOTAホンダNSF250RBS4.555518安村武志犬の乳酸菌jp/ プリミティブRTPRCS・PRCS3dDL6.011671成田彬人Team P.MU 7C MIKUNIホンダNSF250RDL6.315713岡崎静夏Kohara Racing TeamホンダNSF250RDL6.557817太田虎之進WJ-FACTORYホンダNSF250RBS11.018934細谷翼Team SRS-MotoホンダNSF250RDL11.8881050山田尚輝team hiro’ck&HARCホンダNSF250RDL11.9611188福嶋佑斗Team Plusone+fホンダNSF250RBS12.6061220高杉奈緒子41PLANNINGKTM・RC250RDL18.1801329S.エージスMIE RacingホンダNSF250RDL21.718145藤井謙汰Kohara Racing TeamホンダNSF250RDL21.788159山本恭裕チームライフ・ドリーム北九州ホンダNSF250RDL22.5271661柳沢祐一ENDLESS TEAM SHANTIホンダNSF250RDL22.6551731西田信義WJ-FACTORYホンダNSF250RBS22.7751854江澤伸哉team hiro’ck and HARCホンダNSF250RDL22.9851964大堀和基CLUB HARC-PRO.ホンダNSF250RBS23.2782052藤田哲弥TEAM MASSA-RホンダNSF250RDL23.4882153木内尚汰S-SpeedホンダNSF250RDL25.0152216白石玲菜Dreamline PlusoneホンダNSF250RBS25.1142315野澤秀典ノザワレーシングファミリーホンダNSF250RBS26.5552421村田憲彦CLUBY’sホンダNSF250RBS29.5772532三好菜摘RG NIWA with オーテック・スズカホンダNSF250RBS32.524-41宇井陽一41PLANNINGKTM・RC250RDL8 Laps(リタイア)-55濱田寛太ライダーズサロン横浜ホンダNSF250RDL10 Laps(リタイア)
■J-GP2は雨混じる難しいコンディションに
 J-GP2クラスのレース2ポールポジションを獲得したのは名越。2番グリッドは岩﨑哲朗(OGURA CLUTH with RIDE IN)、3番グリッドは榎戸育寛(SDG Mistresa RT HARC-PRO)というフロントロウに。午前中に行われたウォームアップ走行では名越が57秒356でトップタイムをマークしている。

 レース1と同じく20周で争われるレース2は、上空に厚い雲が広がるなか、ドライコンディションで14時25分にスタートを迎えた。

 スタートでホールショットを決めたのはポールスタートの名越、2番手は小谷咲斗(TEAM PLUSONE with TARO)、3番手は岩崎、4番手は5番グリッドスタートの作本輝介(Team 髙武 RSC)という並びで1コーナーを抜けていく。

 4番手の作本は第1ヘアピンに入ると3番手の岩崎をすぐに交わして3番手浮上。2周目には1コーナーで前を走る小谷をかわして2番手に上がった。

 2番手に浮上した作本は、前を走る名越の後ろにぴたりと付いて抜く機会を伺うと、5周目の1コーナーで名越のイン側に入り込んでトップを奪う。

 作本がトップに浮上したとき、雨が降ってきたことを示すレッドクロスフラッグが提示される。8周目に入ると雨はやみ、レッドクロスフラッグはなくなったが、路面は若干濡れたため溝がないスリックタイヤでは滑りやすい状況となる。

 難しいコンディションのなか、10周目に入ると名越が1コーナーで作本をかわしてトップを奪取。折り返しからは名越、作本、榎戸、小谷の並びで周回を重ねていく。

 12周目に入ると名越がペースを上げ、2番手作本との差を広げ始める。2番手の作本はペースが上がらず、15周目には後方から迫った榎戸に1コーナーでかわされ4番手に後退。しかし、次周で作本が1コーナーで仕掛け返して2番手を取り戻す。

 作本、榎戸がバトルを展開する間に名越は独走体制に持ち込み、2番手作本との差を約2秒に広げた。

 名越は独走体制のままポール・トゥ・ウインで今シーズン2勝目を挙げた。作本は2位、榎戸は3位でチェッカーを受けた。

 J-GP2クラスの決勝レース2結果は以下の通り。

■全日本ロードレース第4戦筑波:J-GP2決勝レース2結果(20周/編集部集計)
天候:曇り 路面:ドライ
Pos.No.RiderTeamMotorcycleTypeTotalTime/Delay1634名越哲平MuSASHi RT HARC-PRO.ハルク-プロHP6-qBS19'19.07724作本輝介Team 髙武 RSCモリワキMD600BS2.044371榎戸育寛SDG Mistresa RT HARC-PROハルク-プロHP6-qBS2.745422小谷咲斗TEAM PLUSONE with TAROホンダHP6-qBS5.6905392尾野弘樹ミクニ テリー&カリースズキGSX-R600DL14.303670岩﨑哲朗OGURA CLUTH with RIDE INカワサキZX-6RPI14.870714阿部恵斗webikeチームノリックヤマハヤマハYN6BS15.373836徳留真紀マルマエMTRホンダHP6BS30.306919井手翔太HiTMAN RC甲子園ヤマハヤマハYZF-R6DL44.3281018豊島怜SpeedHeart DOGFIGHTR YAMAHAヤマハYZF-R6DL52.693-79朝比奈正アサヒナレーシングASAHINA・Z600-スタート出来ず
■ST600は岡本と小山のマッチレース
 ST600クラスレース2のポールポジションは岡本。長尾健吾(NCXXRACING&善光会 TEAMけんけん)が2番グリッド、國峰啄磨(日本郵便 HondaDream TP)が3番グリッドというフロントロウとなった。

 ST600クラスの決勝レース2は20周での争い。ドライコンディションで15時20分からスタートを迎える。ポールスタートの岡本は好スタートを決めてホールショット。2番手長尾、3番手小山と続く。

 3周目に入るとトップ3台は後続を引き離しはじめる。先頭を走る岡本はそのなかから抜け出そうとペースを上げた。

 一方、2番手の長尾はペースを上げられず、3番手の小山が後方から抜く機会を伺う。4周目に入ると、長尾はヘアピンでラインを外してしまい大回りに。その隙に小山が長尾をかわして2番手に浮上。トップを走る岡本を追う。

 レースはしばらくこう着状態に。折り返し地点となる10周を終えた時点ではトップ岡本と2番手小山の差は1秒024とじわじわとその差を縮め始める。15周目に入るとトップと2番手の差は1秒を切った。

 17周目に入ると3番手を走行していた長尾がダンロップコーナーで転倒。これで国峰が3番手に浮上する。

 2番手の小山はファイナルラップまで岡本との差を詰めようとプッシュしていたが届かず。岡本が逃げ切りポール・トゥ・ウインで、今シーズン2勝目を挙げた。2位は0.691秒差で小山、3位は国峰という結果に終わった。

 転倒を喫した長尾は再スタートを切り26位でチェッカーを受けている。

 ST600クラスの決勝レース2結果は以下の通り。

■全日本ロードレース第4戦筑波:ST600決勝レース2結果(20周/編集部集計)
天候:曇り 路面:ドライ
Pos.No.RiderTeamMotorcycleTypeTotalTime/Delay11岡本裕生51ガレージニトロレーシングヤマハYZF-R6BS19'30.2692230小山知良日本郵便 HondaDream TPホンダCBR600RRBS0.691355國峰啄磨日本郵便 HondaDream TPホンダCBR600RRBS6.452457奥田教介Team MF & KawasakiカワサキZX-6RBS11.07856南本宗一郎AKENO SPEED・YAMAHAヤマハYZF-R6BS11.410612古山颯太伊藤レーシングBORG カスタムヤマハYZF-R6BS15.159713杉山優輝MOTO BUM HONDAホンダCBR600RRBS19.692840菅原陸保険職人GBSレーシングYAMAHAヤマハYZF-R6BS19.7779420亀井駿日本郵便 HondaDream TPホンダCBR600RRBS21.0721045長尾健史TEAMけんけん with BEEヤマハYZF-R6BS21.39511340岡村光矩KRP三陽工業&RS-ITOHカワサキZX-6RBS21.4521269中村竜也RS-ITOH&AUTOBOYカワサキZX-6RBS21.5661339和田留佳will-raise racingRS-ITOHカワサキZX-6RBS23.6051448横山尚太ガレージL8 Racing TeamヤマハYZF-R6BS26.6761588名越公助TEAM PLUSONE with TAROヤマハYZF-R6BS27.8321698佐野勝人チーム阪神ライディングスクールカワサキZX-6RBS27.9731751関野海斗51ガレージニトロレーシングヤマハYZF-R6BS28.2431846中島元気Honda浜友会浜松エスカルゴホンダCBR600RRBS31.1271922中山耀介TEAM SHOTAヤマハYZF-R6BS31.5042047鈴木光来ENDLESS TEAM SHANTIホンダCBR600RRBS32.65621090斉藤魁au・テルル MotoUP RTホンダCBR600RRBS34.1822214行村和樹Kohara Racing TeamホンダCBR600RRBS34.1822328松川泰宏MOTO BUM+SAIホンダCBR600RRBS34.5052464伊達悠太BATTLE FACTORY & KIMA RacingホンダCBR600RRBS49.6922553家根谷大晟Team MF & KawasakiカワサキZX-6RBS1 Lap2650長尾健吾NCXXRACING&善光会 TEAMけんけんヤマハYZF-R6BS1 Lap2771上原大輝SDG Mistresa RT HARC-PRO.ホンダCBR600RRBS2 Laps-17仲村優佑AKENO SPEED・YAMAHAヤマハYZF-R6BS8 Laps(リタイア)-97佐野優人BATTLE FACTORYホンダCBR600RRBS8 Laps(リタイア)-54荒川晃大MOTO BUM HONDAホンダCBR600RRBS19 Laps(リタイア)