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FIA-F3第2戦フランス レース2:シュワルツマンが逆転優勝、一時はトップ走行していた角田は力尽きる

2019年06月23日 18:21  AUTOSPORT web

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ロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)
6月23日、2019年FIA-F3第2戦フランスのレース2が開催され、ロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)が今シーズン2度目の優勝、日本の角田裕毅(イェンツァー)は9位、名取鉄平(カーリン・バズレーシング)はリタイアに終わった。

 20周で競われるレース2のグリッドポジションはレース1の成績によって決まる。フロントロウは前日8位だったアレックス・ペロニ(カンポス)がポール、20台抜きを達成し7位フィニッシュした角田が2番手スタートとなった。

 また3番手にシュワルツマン、4番手にベント・ビシュカル(HWAレースラボ)、もう一人の日本人ドライバーである名取は26番手につける。

 日本時間の17時にレースはスタート、角田はまずまずの蹴り出しで2番手を維持し先頭のペロニを追っていく。一方の名取はスタートで発進できず最後尾まで脱落してしまった。

 序盤、29台が混在するコース上ではいたるところで接触やトラブルが散見されながら周回数を重ねていく。その中で角田がトップのペロニにジワジワと肉薄、5周目にはその差が0.4秒に接近する。

 角田がトップ争いを展開する後方では名取がアレシオ・デレッダ(カンポス)と接触しマシンが宙を舞う。名取は無事だったがここでレースを終えてしまった。

 接近戦を演じていた角田は8周目、DRSを使いターン8の進入でペロニを捉え首位に浮上。その直後、他者より1秒近く速いペースでピケを抜いてきた2番手シュワルツマンに角田はオーバーテイクされてしまう。

 角田は11周目ピケに、13周目にはダルバラにもパスされ4番手までドロップ。表彰台を死守したいところだがペースが上がらず苦しいまま、終盤へ向かっていく。

 追い討ちをかけるように角田には、レース中に他者をコース外へ押し出したとして5秒加算ペナルティが宣告されてしまった。

 後方ではバトルが勃発する中、上位勢に変動が起きたのは15周目、ダルバラが2番手のピケをパス。その後の順位は変わらずチェッカーフラッグが振られる。

 終始ペースの良かったシュワルツマンが開幕戦レース1以来2度目の優勝。ダルバラが2位表彰台、ピケは3位だった。

 昨日の20台抜きや一時トップに浮上しサーキットを沸かせた角田は、結局で9位フィニッシュ。レース序盤でリタイアとなった名取は、昨日も序盤でリタイアしており悶々としたレースウィークになってしまった。 

 第3戦はオーストリアで開催され、レース1は日本時間6月29日(土)17:25から、レース2は6月30日(日)16:35から行われる。

■FIA-F3第2戦フランス 決勝レース2 リザルト
Pos.No.DriverTeamTime/GapSP128R.シュワルツマンプレマ・レーシング20Laps3218P.ピケトライデント1.4794327J.ダルバラプレマ・レーシング2.849246R.フェルショールMPモータースポーツ8.30013526M.アームストロングプレマ・レーシング15.141564L.ローソンMPモータースポーツ16.23315711J.ヒューズHWAレースラボ21.3641831L.サージェントカーリン21.91311914角田裕毅イェンツァー22.906271030F.ドルゴビッチカーリン25.613181116A.エシュトネルイェンツァー25.675281220L.プルチーニハイテック25.9186139R.ハイマンザウバー・ジュニアチーム29.772241423A.ペロニカンポス30.32310153C.ルンガーART31.44112167L.ゼンデリザウバー・ジュニアチーム32.041171721J.ビプスハイテック32.5997182M.フュートレルART33.958141912K.アンドレアスHWAレースラボ34.809252010B.ビシュカルHWAレースラボ34.81182117D.デフランチェスコトライデント37.501192222Y.ウィ・フェイハイテック1’06.052162324A.デレッダカンポス1’48.973292419N.カリトライデント1Lap9--5S.ラークソネンMPモータースポーツDNF20--25S.フェルナンデスカンポスDNF26--8F.シェラーザウバー・ジュニアチームDNF23--29名取鉄平カーリンDNF21--1D.ベックマンARTDNF22