"スピリチュアル"を警戒する人は少なくない。要領を得ないスピリチュアルな話を一方的にされ、悩まされた経験を持つ人もいる。
ガールズちゃんねるに6月17日、「スピリチュアル被害者の会part2」というスレッドを立てた人物も、スピリチュアル系を疎ましく思う1人だ。コメント欄には、
「『前世で悪いことしたから酷い目に遭う』とか『現世で徳を積めば来世で報われる』とかアホかと思う」
「龍がどうのこうの言ってくる。もう少し現実的な話をしてほしい」
「『常に感謝してありがとうと毎日たくさん言うとあなたのその湿疹も治るのよ!』と母に言われたことがある」
など、被害報告が多数寄せられている。(文:石川祐介)
同僚から「履歴書で占ったら相性悪かった。仲良くなれる気がしなかった」と言われる
誕生日や字の画数など、名前には様々なスピリチュアル要素が入り込む。「妊娠時にやたら姓名判断推ししてくるやつ」と子供の名前に対して色々言われてイラッとしたという意見があった。
また、初対面で当たりが強い同僚に、「履歴書を元に占いで相性が悪かったから、仲良くなれる気がしなかった」と言われた人もいた。つっけんどんな態度の理由が占いとは、どうリアクションして良いか困る。
「親戚に50代で癌になった人いたけど、治療せずお祈りみたいなものに頼って亡くなった」
直接的に嫌な思いをさせられた人ばかりではない。強すぎる信仰が原因で、近しい人が身を滅ぼしていく様を見てしまった人もいた。
布教活動の基本はSNSに「占いにハマった知人がフェイスブックで信者集め始めた」
「姉のSNS見たら、いつのまにか霊視できるカウンセラーになってた」
「占いにハマった知人が占いの勉強を始めただけでなく、色々な引き寄せ系のセミナーに行きまくり、最終的にはフェイスブックで信者集めみたいなのを始めた」
インターネットが普及した現代では、SNSでスピリチュアル仲間を集めるケースが増えてきたようだ。布教するほうにしてみれば、街で声をかけたり家を訪問したりするより効率的だ。
スピリチュアルを信仰している人の中には、心からの善意で勧めてくる人もいる。しかし、そういう考えに抵抗を覚える人は少なくない。強引な勧誘や不安感を与えるような説得は自重していただきたい。