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F1第8戦フランスGP予選:メルセデスがライバルを圧倒。フェルスタッペンは大躍進のマクラーレンを僅差で下し2列目確保

2019年06月22日 23:31  AUTOSPORT web

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2019年F1第8戦フランスGP予選 PPはルイス・ハミルトン、3番手にシャルル・ルクレール
6月22日現地時間午後3時、フランスGP予選が行なわれメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは4番手、ピエール・ガスリーは9番手となっている。

 朝から続く快晴の好天の下、気温は26度、路面温度は54度というコンディション。ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)は、すでに今季4基目のICE(内燃機関)やTC(ターボチャージャー)/MGU-H(熱エネルギー回生システム)を投入し最後尾グリッドスタートのペナルティが決まっている。

 さらにFP3でパワーユニット(PU/エンジン)に不調を抱えたジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)も交換作業を行ない、今季3基目のES(エネルギーストア)とCE(コントロールエレクトロニクス)を投入してグリッド降格ペナルティを科されている。

 Q1セッションは全車がソフトタイヤを履いてコースイン。暑さによるタイヤのオーバーヒートとタレが懸念され、各車とも極めて遅いアウトラップでタイヤを準備してからアタックへと入っていく。しかし2時間のインターバルの間に風で砂が運ばれて来たのか路面は再びダスティでスリッパリーになっており、リヤのグリップ不足を訴えるドライバーが多い。

 曲がりくねった最終セクターではトラフィックも懸念されるが、キミ・ライコネン(アルファロメオ)はターン11の入口でダニエル・リカルド(ルノー)と交錯して大きくコースオフし、その復帰時に今度はロマン・グロージャン(ハース)がバックオフを余儀なくされてしまう場面もあった。こうしたトラフィックによる影響を考慮して、Q1では各車とも多めに燃料を搭載してソフトで連続アタックを行なう。

 まずはメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがトップタイムを記録し、ハミルトンがこれに続く。路面がどんどん向上していく中でシャルル・ルクレール(フェラーリ)も一時はトップに立つ者の、最後はやはりメルセデスAMG勢が再びこれを上回ってトップに立った。

 残り3分を切ったところで各車がソフトでコースインし最後のアタックへ。先にアタックを行なったクビアトは各車が大きくタイムを更新する中で16位まで後退しQ1敗退。グロージャンも同様に17番手ランス・ストロール(レーシングポイント)は18番手でQ1敗退。ラッセル19番手、ロバート・クビサ(ウイリアムズ)20番手という結果になった。



 Q2では3強チームに加えてカルロス・サインツJr.(マクラーレン)もミディアムタイヤでコースインし、リカルドとランド・ノリス(マクラーレン)は各コンパウンドのタイム差を見極めるべくピットで待機。サインツが好タイムを記録したのを見てこの2台はミディアムでコースインし、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)もソフトでタイムを記録した後にミディアムに履き替えて2回目のアタックへ。

 これで10番手まで下がったガスリーは、ギリギリまで待ってソフトでコースインする。

 ここでもQ1に続いてボッタスが1分29秒437でトップに立ち、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、ハミルトン、ルクレールと続いて5番手にノリス。3強チームとマクラーレン勢に続いてアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)が9番手でQ3進出を決め、ガスリーは最後のラップでアレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)を僅か0.040秒上回って10番手に入り辛くもQ2通過を決めた。

 11番手アルボン、12番手ライコネン、13番手ヒュルケンベルグ、14番手セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、15番手ケビン・マグヌッセン(ハース)というQ2敗退組となった。


 Q3では各車が新品ソフトでアタックに向かう中、ガスリーだけはミディアムで走行。ベッテルはターン1でリヤが流れたうえにターン6でワイドになり、タイムを記録することなくピットに戻った。

 ここではハミルトンが1分28秒448を記録してトップに立ち、2番手ボッタスに0.157秒差をつけた。3番手は0.567秒差でルクレール、4番手にはフェルスタッペンが1.247秒差、そして5番手サインツも0.013秒差という僅差で続く。

 残り3分で各車が新品のソフトを履いて最後のアタックへ。ここでハミルトンが1分28秒319までタイムを更新したのに対し、ボッタスはターン14の立ち上がりでリヤが流れて自己ベストを縮めることができず。3番手ルクレールも0.646秒差に留まり、ベッテルに至っては1.480秒落ちの7番手タイムしか記録することができず、ハミルトンがポールポジションをものにした。

 4番手には僅か0.009秒差でノリスを抑えたフェルスタッペン。6番手にもサインツが入りマクラーレンは予選5番手・6番手の好結果に沸いた。地元ルノーは新型パワーユニットを搭載したリカルドが8番手に入り、ガスリーは9番手、ジョビナッツィが10番手でフランスGPの予選を終えた。