WTCR世界ツーリングカーカップのドイツラウンドは6月22日、決勝レース2とレース3が行われ、レース2はヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)が、レース3はベンジャミン・ロイヒター(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)が優勝。どちらも初勝利を飾った。
■レース2
15時30分からの24時間レースに向けて、多くのファンが詰めかけるニュルブルクリンクで、11時にスタートしたWTCRの決勝レース2。予選2のリバースグリッドで争われるレースだが、ポールポジションのアンッティ・ブーリ(アウディRS3 LMS)とクリストファーソンが激しく牽制。ノルドシュライフェに入るまでに激しい攻防が展開されるが、これを制したのはクリストファーソン。次いで4番手スタートのフレデリック・ベルビシュ(アウディRS3 LMS)がブーリをかわし2番手につける。
ペースが上がらないブーリは少しずつポジションを落としてしまうが、代わって3番手につけたのはロブ・ハフ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)とガブリエル・タルキーニ(ヒュンダイi30N TCR)が続く。
2台の攻防はファイナルラップ、カラチオラ・カルッセルへの飛び込みで3番手を争っていたタルキーニとハフがクラッシュという結果に終わってしまう。ハフはガードレールにヒットしてしまい、続くレース3に向けて帰還を試みるも、左フロントが大きくダメージを受け、その場にストップしてしまった。
レースは最終的に、序盤からリードを広げたクリストファーソンがうれしいWTCR初勝利を飾ることに。2位はベルビシュ、3位はタルキーニをファイナルラップでかわしたアウグスト・ファーフス(ヒュンダイi30N TCR)となった。4位はタルキーニ、5位はアッティラ・タッシ(ホンダ・シビック・タイプR TCR)となった。
■レース3
リペアタイムを経て迎えたレース3は、予選2番手だったハフが修復成らず。ポールポジションだったロイヒターがスタートでリードを奪った。後方では、レース2を制したクリストファーソンがメディ・ベナーニ、ティアゴ・モンテイロらと接触している。クリストファーソンはその後も高速でクラッシュを喫した。
これに1コーナーで並びかけたのはエステバン・グエリエリ(ホンダ・シビック・タイプR TCR)。しかしロイヒターはポジションを守りノルドシュライフェに突入するが、グエリエリがドッティンガー・ホーエのスリップ合戦でロイヒターをパス。しかしロイヒターも先行し、そのまま逃げ切った。
地元育ちのロイヒターにとっては、ホームコースで嬉しい初勝利となった。2番手争いはグエリエリとベルビシュの戦いとなったが、ベルビシュが制しこれで連続表彰台。グエリエリは3位でフィニッシュした。