レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、若いドライバーがF1で犯すミスは、同様に若いドライバーが下位カテゴリーで犯すミスと比べて、その後に及ぼす影響が小さいと考えている。
フェルスタッペンはこれまで見事に出世の階段を駆け上ってきた。弱冠17歳でトロロッソに加入したフェルスタッペンは、その1年後にはレッドブル・レーシングへ移籍。そしてレッドブルでの初戦を、F1初優勝で飾った。
だがF1で見事な進歩を遂げたフェルスタッペンも、その過程では数々のミスを犯し、周囲からの批判にさらされてきた。ただそれらの失敗は、学びの機会にはなっても、彼のキャリアに重大な影響を及ぼすことはなかった。
「僕はわずか1年しかF3を経験しなかった。その後のF1で、もちろんいくつかミスは犯したよ。他のドライバーたちが下位カテゴリーで犯すようなミスを、僕はF1で犯したことになる」と、フェルスタッペンは『RACER』誌に語った。
「でも僕はそれで良かったと思っている。一番上のレベルでミスを犯し、そこから学ぶ方が良い。下位カテゴリーでミスを犯すと、F1でキャリアを形成したいドライバーにとって妨げになってしまうかもしれないからね」
フェルスタッペンはF1で過ごした5年の間に、ドライバーとしてもひとりの人間としても大きく成長した。だが現在21歳のフェルスタッペンは、仕事におけるチームとの関係性は、何年も前から変わっていないと感じている。
「僕から見ると、それほど大きく変化していないと思う。去年僕がチームに出していたフィードバックは、今出しているものと同じだ」
「もし変わるとすれば間違いなく、去年の内容が悪かったときだよ。それが僕の仕事に対するアプローチの仕方なんだ」
「個人的には、マシンの動きを感じるということが、自分は常にできていると思う。同年代のなかで比べれば、僕は非常に経験豊富なドライバーだ。とても小さいときから、良いフィードバックが出せるように父と一緒に取り組んできたからね」
「だから、チーム内で少しずつレベルアップしなければいけないということについて、大きなプレッシャーを感じたことは一度もない。今でもすでに、正しい情報を出せていると思うんだ」