F1カナダGPでセバスチャン・ベッテルに与えられたペナルティを不服として、フェラーリがFIAに再審請求を行ったことを受け、F1フランスGPの金曜にこの件についてのヒアリングが行われることが決まった。
ベッテルはカナダGP決勝中にコースオフした後、安全な形でコースに復帰しなかったとして5秒のタイムペナルティを受けた。それにより、ベッテルはトップでチェッカーフラッグを受けながら、2位に降格された。
2019年初優勝を失ったベッテルは、レース後、ペナルティ裁定に対して強い不満を示し、フェラーリは今週、再審請求を行った。改めて審議を行うには新しい証拠を示す必要があると規則において定められている。
FIAは21日の2回のプラクティスの間、現地14時15分から、この件に関するヒアリングを行うことを決めた。当日は、フェラーリ代表者(スポーティングディレクターのローレン・メキーズら)とカナダでスチュワードを務めた4人のうち3人が出席する予定となっている。
「あの時点でスチュワードが手にしていなかったであろう情報を僕らは示すことができる」とベッテルは木曜に語った。しかしその新証拠が具体的に何であるのかは明らかにしていない。
まずは、フェラーリが示す情報が証拠として十分なものであるのかについての検討がなされ、スチュワードがそれを新証拠として認めた場合、再審議が開始される。