アイランドクレアは6月18日、会議に対する意識調査の結果を発表した。調査は今年5月にネット上で実施し、17~55歳の社会人・インターン生102人から回答を得た。
会議に対する悩みで最も多かったのは「発言する人がいつもだいた決まっている」(48%)で、約半数が回答していた。2位は「会議の時間がまったく楽しみでない。ワクワクしない。時間が経つのが遅い」(35%)となった。
不満がある人、一般社員は3割、経営者・役員は7割
3位以降、「あまり議論が白熱しない」(32%)、「参加者に意見を募っても、意見や対案が出ず、結局社長やリーダーの案になりやすい」(26%)、「意見が出たとしても、当事者としての意見というよりも、評論家的な意見になっている」(25%)と続く。
「参加者の多くが、会議で決まったことにあまり期待していない」(11%)、「参加者の多くがどうせ意見は通らないと諦めている」(8%)も1割程度いる。会議に対して消極的な姿勢が目立つ結果となった。
会議の満足度を5段階で聞き、従業員の規模別に見た。満足度が低い1と2を回答した人の割合は、20人以下の規模で32%、500人以上で43%。会社の規模が大きくなるほど会議に満足していない人の割合が増えている。
役職ごとに見ると、不満を感じている一般社員は33%なのに対し、経営者・役員層は71%にのぼる。同社は「経営者・役員は意思決定に関わるために必然的に会議時間が長い傾向にあることも一因と考えられる」としている。
「最初の発言から変えたら負け、といった頑なな姿勢を持つ人が多く、ストレス」
会議に関する具体的な悩みを聞くと、「どこまで正直な意見を言っていいかわからない」(20代・会社員)、「忖度の笑い」(40代・放送作家)といった声や、
「会議で話している時はとても納得して話が進んでいる気がしたのに、終わっていざ業務に取りかかろうとすると、結局何が決まったのだろうと思う時がある」(27歳女性・会社員)
という声が上がっている。また40代の自営業女性は、会議でA案とB案が出ると「どちらかを選ぶ」流れになるという。女性は「A'案かB'案に発展させるような建築的な議論をしたい」というが、
「最初の発言から変えたら負け、といった頑なな姿勢を持つ人が多く、ストレスを感じています」
と嘆いている。