フェルナンド・アロンソは、将来、F1に復帰する可能性を否定しないと改めて述べる一方、“ゼロからスタートするプロジェクト”に参加するつもりはないと語った。
アロンソは、新たにスタートしたマクラーレン・ホンダ・プロジェクトに参加する形で2015年にフェラーリから移籍。しかしこのプロジェクトは結果を出すことなく、マクラーレンとホンダは袂を分かち、アロンソは2018年末でF1活動から退いた。
現在アロンソは、マクラーレンのアンバサダーを務める一方で、モータースポーツのトリプルクラウン、つまりF1モナコGP、ル・マン24時間、インディ500のすべてを制することを目指している。残るはインディ500での優勝のみだが、マクラーレンとともに新しい体制で挑戦した今年は予選落ちで終わった。
「トリプルクラウンを制することを目指している。マクラーレンとの契約で(インディ500に)挑戦したけれど、残念ながら今年は予選を通過することができなかった」とアロンソはMan in Town誌のインタビューで語った。
「トリプルクラウンを達成したのは、過去にグラハム・ヒルひとりだけだから、現代のモータースポーツ界においてそれを達成できれば、素晴らしい成果といえる」
今後の活動について聞かれたアロンソは、「何に関してもドアを閉ざしたりはしない」と答えた。
「ただ、F1に戻るのは、世界タイトルを獲れる現実的な可能性がある場合に限る」
「ゼロからスタートするプロジェクトには関心はない。すぐに勝てるだけの能力を持ったマシンに乗りたい」
「F1に魅力を感じれば戻るだろう。それは間違いない」
アロンソは、インタビューのなかで、過去にチャンピオンチームであるメルセデスと交渉を行ったことがあると明かしている。ニコ・ロズベルグが2016年末で電撃引退した後のことだという。
「メルセデスと話をしたことがある。2016年、ニコ・ロズベルグが引退を決めた時のことだ。(代表の)トト・ウォルフと話をしたが、合意に達することがなかった」