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『龍が如く5 夢、叶えし者』リマスター版発売 4人の男と1人の少女が織りなす、シリーズ屈指の物語

2019年06月20日 07:11  リアルサウンド

リアルサウンド

『龍が如く5 夢、叶えし者』

 株式会社セガゲームスは6月20日、PS4用ソフト『龍が如く5 夢、叶えし者』を発売する。


(参考:木村拓哉がゲームで“キムタク”をプレイ!?


 本作は2012年に発売された同名アクションアドベンチャーのリマスター版。ゲームシステム自体に大きな変更点は無いものの、グラフィック面で高解像度&高フレーム化の処理が施されている。


 本稿ではリマスター版の発売にあたり、改めてメインストーリーや本編を彩るやり込み要素などをご紹介。これから購入を考えている方や情報が気になっている方の参考になれば幸いだ。


・リマスター版の特徴
解像度が720pから1080pに変更(高画質化)
フレームレートが30fpsから60fpsに変更(高フレームレート化)


・4人の男と1人の少女が織りなす大ボリュームのストーリー


 『龍が如く5 夢、叶えし者』は、2005年に誕生した『龍が如く』から数えること5本目のナンバリングタイトルである。そんな本作における最大の特徴はボリューム満点のストーリー。特定のキャラクターのみ焦点を当てるのではなく、過去の経歴や境遇、置かれた立場も異なる4人の男と1人の少女に焦点が当てられている。極道同士の抗争に巻き込まれる者や一人前のアイドルを目指して厳しい芸能界に足を踏み込む者、過去の栄光を引きずりながら日々を送る者など、各人の物語は最終的に交差し、予想外の結末へ収束する。


 また、舞台となるフィールドが前作と比べて大幅に増えているのもポイントだ。シリーズお馴染みの眠らない街「東京・神室町」を筆頭に、「大阪・蒼頓堀」「福岡・永洲野」「北海道・月見野」「名古屋・錦栄町」といった場所が登場。名前こそ違えど、日本各地の繁華街を忠実に再現した五大都市でゲームが進んでいく。街並みをよく知るユーザーならより一層楽しみながらプレイできるかもしれない。


・キャラクターの魅力を掘り下げる「アナザードラマ」


 主人公たちの物語を掘り下げるのは、何も本編のストーリーモードだけではない。『龍が如く5 夢、叶えし者』では、各キャラクターごとに「アナザードラマ」と呼ばれるモードが用意されている(秋山駿は除く)。


 中身はジャンルの異なるミニゲーム集……という位置づけだが、それぞれ長時間やり込みたくなるほどに完成度が高い。例えば、極寒の雪山で狂暴な獣に立ち向かうサバイバルアクションゲーム「冴島大河」。タクシー運転手として乗客を送迎し、時には危険な走り屋と激しいレースバトルを繰り広げる「桐生一馬」など、選んだキャラクターによってプレイフィールは全くの別物となる。中でもアイドル活動の一環としてライブや番組収録に臨む「澤村遥」のアナザードラマはリズムアクション風なこともあり、他のキャラクターとの明確な対比が感じられるだろう。


・各キャラクターのアナザードラマ一覧


桐生一馬:タクシードライバー(レースゲーム)
冴島大河:狩猟と殺戮(サバイバルアクションゲーム)
澤村遥:アイドルへの道(リズムアクションゲーム)
品田辰雄:一打の代償(バッティングゲーム)


・寄り道要素にとどまらないプレイスポット


 『龍が如く』シリーズにおけるお楽しみ要素と言えばプレイスポット(大人の遊び場)も忘れてはいけない。街中に幾つも点在しており、本編のちょっとした息抜きにピッタリなカラオケやダーツ、麻雀など、その種類も様々。寄り道プレイのつもりが、思わず何時間ものめり込んで熱中している……なんてことも珍しくない。


 特にオススメなのが、”ゲーム内の”ゲームセンターで稼働中の『太鼓の達人』と『バーチャファイター2』。前者は専用コントローラー未対応だが、「マッピー音頭」「虹色・夢色・太鼓色」「新世界より」の合計3曲を演奏可能。後者は言わずと知れた3D対戦格闘ゲームの名作。1994年のリリースから25年経ってもその面白さは色あせておらず、原作のアーケードモードでCPU相手に対戦を申し込むことができる。


 こうしたプレイスポットのほか、ご当地ミニゲーム、3Dフィールドで激しい雪合戦が楽しめる「雪上の格闘技」や、正しい選択肢を選んで漫才を盛り上げる「ツッコミ職人」といった「ご当地ミニゲーム」も。やり込み派のユーザーは全制覇を目標にプレイしてみると良いだろう。


 PS4用ソフト『龍が如く5 夢、叶えし者』は6月20日発売。リマスター版で本作に初めて触れるユーザーはもちろん、オリジナル版を既にクリアしたユーザーも要チェックだ。(龍田優貴)