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「転がる芋」と罵倒されるおじさん集団 『シンク・オア・スイム』本編映像公開

2019年06月19日 07:21  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2018 -Tresor Films-Chi-Fou-Mi Productions-Cool industrie-Studiocanal-Tf1 Films Production-Artemis Production

 7月12日公開のジル・ルルーシュ監督作『シンク・オア・スイム イチかバチが俺たちの夢』より、本編映像が公開された。


 本作は、サエないおじさんシンクロチームの人生リスタートをかけたヒューマンドラマ。ドキュメンタリーも放映されるなど話題を呼んだ、スウェーデンで実際に起きた実話を基に制作され、第44回セザール賞にて最多10部門にノミネートされた。


 2年前からうつ病を患い、会社を退職して引きこもりがちな生活を送っているベルトラン(マチュー・アマルリック)は、子供たちから軽蔑され、義姉夫婦からも嫌味を言われる日々をどうにかしたいと過ごしていた。地元の公営プールで「男子シンクロナイズド・スイミング」のメンバー募集を目にしたベルトランは、チーム入りを決意するが、そのメンバーは皆、家庭・仕事・将来になにかしらの不安を抱え、ミッドライフ・クライシス真っただ中のおじさん集団だった。


 『セラヴィ!』にも俳優として出演したルルーシュが監督を務め、『潜水服は蝶の夢を見る』などで知られるマチュー・アマルリックが主演を務める。


【動画】『シンク・オア・スイム イチかバチが俺たちの夢』本編映像


 この度公開された映像では、突き出た太鼓腹と体毛たっぷりの自分自身の姿なんてお構いなしなおじさん集団が、演技の様子を「転がる芋」とコーチに罵倒されても、必死でシンクロ練習に励むシーンが映し出されている。


 上達するためには「空気と水を切り裂かなきゃ」とコーチから指導されるもピンとこないおじさんたち。「順番に一言、叫んでから飛び込む」という提案を受け入れ、プールの飛び込み台に一列に並んでその練習法を試してみる。「バカげてる」「ローン」「抗うつ剤」それぞれいまの自分の気持ちの大きな割合を占めるワードを叫びなら次々とプールに飛び込むが、「にゃんにゃんペロペロ」と訳のわからない単語を叫び出すおじさんも。その後、水中での動きを揃える(シンクロ)練習を始めるが、簡単にうまくいくはずもなく「シンクロしてない!」とまた怒られるおじさんたちの奮闘が収められている。


(リアルサウンド編集部)