「ペヤング」を販売するまるか食品は6月、「ピーヤング激辛春雨END」をローソン先行で発売した。同社の「激辛やきそばEND」の春雨版で、一般発売は7月1日。近年、激辛ブームが過熱しているが、その中で発売される同商品はどれほど辛いのだろう。
同商品のパッケージは黒地に赤で、辛さをアピールをしているデザインだ。血の滴るようなフォントで「ピーヤング やきそば じゃないよ。 激辛春雨END」と書かれている。
一口食べて「いけるじゃん?」と思った瞬間、襲ってくる衝撃
容器に春雨とかやくを入れ、お湯を注いで3分間待ち、湯切りする。
ここまではカップ焼きそばの作り方と同じだが、仕上げに混ぜるソースは「激辛ENDソース」。封を切って春雨にかけると、やきそばソースのなかに、唐辛子系の強いにおいが漂った。
よくまぜて食べると、まずは濃厚なソースの味わいが広がる。「いけるじゃん?」と思った瞬間、口の中にガラスの破片を入れられてズタズタにされたような衝撃が走った。辛い、ではない。痛い。そして熱い。
最初は胃が受け付けずウッと逆流が起こりそうになった。成分表示には「香辛料」としか書いていないが、この刺すような痛みは唐辛子系ではないか。筆者は辛い食べ物が好きだが、唐辛子系だけはいくら食べても慣れない。
この激痛に耐えて食べ続けると、涙と鼻水が止まらなくなった。当然、眉間にシワを寄せながら食べることになる。しかし、食べ続けると、ある時点でゾーンに投入し、痛さがわからなくなる。「あ、めっちゃ美味しい」と素直に思った。その瞬間があったから食べ続けられた。
死ぬほど辛いけど、しっかり焼きそばソースの味がして旨い
同僚にもおすそ分けしたが、一口食べて「辛い」と箸を置いた。思うに、激辛モノは少量ずつ食べると余計辛く感じる。一気に食べて口の中を麻痺させるのが完食のコツだ。ちなみに辛いものを食べるときは極力水を飲まず、完食後に氷を口に含むといい。
面白いのは、死ぬほど辛いけど、しっかり焼きそばソースの味がするところ。美味しい。ただ完食した後も涙と鼻水が止まらなかったし、口の中だけでなく唇、胃まで痛い。現在、食べ終わって1時間経ったが、まだ口の中が熱い。
辛いものを食べ終わった後の達成感は半端ない。個人の見解だが、気分だけで言えば、フルマラソンの練習を毎日続けて目標タイムで走り終えたときの感覚に近しいと感じている。それを激辛春雨、税込216円で味わえるのは得なのかもしれない。