スクーデリア・フェラーリは、F1カナダGPでのセバスチャン・ベッテルに対するペナルティ裁定に関して再審請求を行った。
2019年F1第7戦カナダGP決勝中、レースをリードしていたベッテルがコースオフ、コースに復帰した際に、すぐ後ろを走行していたルイス・ハミルトンをコース外に向かって押し出す形になった。スチュワードは、ベッテルは安全な形でコースに戻らなかったとして5秒のタイムペナルティを科し、ベッテルはトップでチェッカーフラッグを受けたものの、2位に降格された。
決勝終了数時間後、フェラーリはこの裁定に対して控訴を行う意志を示したが、この手のペナルティは控訴の対象ではなく、フェラーリは手続きを進めることを断念。しかし、FIAの国際モータースポーツ競技規則には、チームが新しい証拠を提出する場合、ペナルティに関する再審を求める権利があると定められているため、これに基づき、フェラーリは再審の権利を行使することを検討していた。
その結果、フェラーリは、FIAに対して再審請求を行ったことを17日に明らかにした。新しい証拠についての詳細は分かっていない。
FIAはスチュワードを招集し、提出される情報が「重要かつ関連ある」新しい証拠として認められるかどうかを審議する。それが証拠に値すると判断された場合、ペナルティ裁定について再審議されることになる。