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V6が手のひらサイズで登場! メンバーのリアルな動きも楽しめる“AR絵本”に迫る

2019年06月18日 07:11  リアルサウンド

リアルサウンド

 6月5日にリリースされたV6のダブルAサイドシングル『ある日願いが叶ったんだ/All For You』。同作のセブンネット限定盤が面白い。


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 「ある日願いが叶ったんだ」は井ノ原快彦主演のドラマ『特捜9』(テレビ朝日系)の主題歌となっており、ケツメイシのRYOJIが作詞作曲を手掛けている。ケツメイシらしさも感じられるどこか温かい曲調に、ロマンチックな歌詞が絶妙にマッチ。幸せな気持ちになれる一曲だ。そして「All For You」はゴリゴリのダンスミュージックで、AfrojackやNickRomeroなどの楽曲リミックスも手掛けるAmPmからの提供作だ。これまでもダンスミュージックを多々発表しているV6だが、今回は一味違う彼らの表情が垣間見られる。


 楽曲も然ることながら、セブンネット限定盤に付属しているAR BOOKがとにかく素晴らしい。両面表紙となっており、後ろから読むとブックレット、前から読むとAR絵本になっているのだ。まずブックレット。かなりデザイン性が高く、写真もふんだんに使われている。「ある日願いが叶ったんだ」の部分は星空が印象的なCDスリーブのデザインと共通しており、その中に歌詞とメンバーの写真が散りばめられている。「All For You」の部分は写真と歌詞のシンプルな構成。キメ顔のメンバーの写真がたくさん盛り込まれているのが嬉しい。そして、このブックレットの素晴らしいところは、その歌詞を歌っているメンバーの写真が近くに添えられていること。今まで、我々ファンは必死に歌割りを聴き起こしていたが、これなら一目瞭然だ。


 そして、AR絵本。これには日本で初めて3Dホログラム技術が用いられたAR技術が採用されており、従来のAR作品よりも緻密さがアップしているという。ストーリーは「ある日願いが叶ったんだ」の世界像に合わせた物語。ARアプリを起動させ、タブレットを絵本にかざすとメンバーたちが案内人となって読み上げをしてくれる。


 「夜空を見上げながら歩いていると、言葉では表現できなかった想いが、素直な想いへと変わっていくことがある。」という文から始まる1ページ目は、メンバー全員が3Dホログラムで登場。「最近、星を眺めたことはある?」という問いに対し、メンバーたちはYES or NOで思い思いの方向へ走っていく。2ページ目以降も質問が登場し、チャート式に物語が展開していく仕様だ。メンバーもそれぞれ選んだ方向へ進んでいき、たどり着いたページにはその人に合った言葉が綴られている。


 例えば、三宅健の場合。「最近、星を眺めたことはある?」はYES、「最近、流れ星を見たことはある?」はYES、「最近、何かを叶えられた?」はNOを選択。途中、道が途切れている部分はジャンプで飛び越えたり、キラキラと星をまといながら走ったり、ディテールも凝っている。そしてたどり着いたのは、「もういちど目を閉じて、答えを探してみて」という言葉。これを三宅が読み上げながら、手話で伝えている。次に、井ノ原の場合。「最近、星を眺めたことはある?」はNO、「最近、夢であの人に会えた?」はYES、「最近、強く願ったことはある?」はYES。途中、道に寝転んで眠ったり、祈りのポーズをしたりする様子も。そして井ノ原がたどり着いたのは、「願いを夜空の星に飛ばしてみて」。かめはめ波のようなポーズをしながら、優しくこの言葉を読み上げていた。


 こうして、よく見るとメンバー一人ひとりの個性が分かるような動きや表情を見ることができるAR BOOK。AR技術が組み合わさったことでよりリアル感が増し、目の前で自分だけのための“V6劇場”が繰り広げられているかのようだ。1ページずつアプリで読み込み、データをダウンロードしていくため少々手間を感じるの否めないが、それ以上にお得感を得ることができるのではないだろうか。手のひらサイズのかわいらしいV6メンバーたちの細かな部分までじっくり観察してみてほしい。(高橋梓)