ピクスタは6月17日、芸術家支援プラットフォーム「mecelo(メセロ)」で、芸術家の一般公募を始めると発表した。メセロは、芸術家が主に月額制で支援を受けながら作品を販売できる芸術家支援プラットフォーム。サービス自体は2018年10月から始まっていたが、登録できる芸術家は運営から招待された人に限られていた。
同社は招待制から募集制への移行することで「広く『長期的な芸術活動』を望むすべての芸術家たちに、支援者となる『パートナー』との出会いと月額支援の可能性を提供し、芸術活動を支援」できるとコメントしている。
ジャンルやコンセプト、公序良俗に反していないか等を審査
登録すると、プラットフォーム上での作品紹介・販売や、支援額と返礼品の設定(パートナープランの設定)が出来る。金額や内容は自分で設定できる。例えばある画家は、月額100円、300円、2000円と複数のコースを開設し、返礼品もそれぞれのコースで違うものを用意している。
募集制への変更に伴い、毎月支援金が発生する「パートナープラン」だけでなく、購入月だけ支援金が発生する「スポットプラン」を新設する。また、これまでは登録芸術家全員分を掲載していたインタビュー記事を、今後は、運営が選抜した数人分のみ掲載する形にするという。
サービスに登録できるのは、18歳以上の画家、フォトグラファー、イラストレーター、造形作家、陶芸家、工芸家の6種類。応募フォームにポートフォリオのURLや作品のコンセプトを記入し、登録審査を受ける。審査では、登録ジャンルのマッチ度、コンセプトの明瞭さ、公序良俗に反していないか等を吟味する。
現在、31人の芸術家と約630人のパートナーが登録しているが、実際にパートナープランを購入して芸術家を支援するパートナー会員は一定程度にとどまっている。同社は今後、
「好みの芸術家やパートナープランが見つけやすくなるよう検索性の向上と、芸術家とパートナーのコミュニケーション促進などのサイト改善のほか、作品販売機会の増加にも注力してまいります」
としている。