最近、自転車や洋服といった実物だけでなく、スキルなど目に見えないものまで"シェア"されるようになった。多様化を見せるシェアではあるが、私達の生活にある、ある意味最も身近なシェアは、食事をしている時の「一口ちょうだい?」ではないだろうか。
シェアを推奨する人も多いが、このシェアに関しては否定的な人が多そうである。ガールズちゃんねるに6月11日、「『一口ちょうだい』やシェア(半分こ)の強要が原因で別れた・冷めたことのある方」というスレッドが立った。(文:石川祐介)
「一口ちょうだいはまだ許せたが、その一口がデカいんだよね」
スレ主は元彼と一緒に食事をする際、「一口ちょうだい」「シェアしよう」と頻繁に言ってくることにゲンナリしていた。そして、飛行機の機内食までシェアを強要されたことに耐えられず、別れを決意したという。
この投稿に対し、共感の声が相次いだ。
「私の母がよく言ってきてムカついてたわー。食べたいなら頼めばいいじゃんって言ったらそんなにはいらないって言うお決まりのセリフ」
中には、「雪見だいふく一個ちょうだいって言われた時は冗談でしょって思った」と2個しかない商品の1個を貰おうとする限度知らずなシェアを要求された経験を綴る人もいた。
「私の頼んだものが先に来て、待ってる間に『ちょっとちょ~だい』ってつついてくるのも嫌」
料理が来るまでの"場繋ぎ"として、自分の料理に手を伸ばす人にイラッとした人や、「一口ちょうだいはまだ許せたが、その一口がデカいんだよね」と一口あげることに抵抗はなくても、その一口が大きいためにモヤモヤ感を抱いたという意見もある。
シェア好きの人と食事をすると好きなものを頼めない
「パスタ屋に行くと同じパスタにさせてもらえない」
「こっちは好きなものを食べたいからそれを注文したのに…」
他にも、シェア好きな知人と食事をすると、自分が食べたい料理を頼むことができず、頼めても一品まるまる食べることができないと嘆く人もいた。シェアを強要されたことにイラっとしたシチュエーションは非常に幅広く、苦しめられている人がかなり多そうだ。
「私は同じものばかり食べたくないからシェアが好き。旦那とケーキも三種類買って全部シェアする」
ただ、シェアを好む人も一定数いるため、自分と感性の合う人と付き合うようにしたほうが良いのではないだろうか。もちろん、シェアが好きな者同士が付き合っても、「一口が大きくてムカつく」「自分の好きなものはシェアしたくない」といった考えがあるため、節度と距離感を意識する必要はありそうだが。