第87回ル・マン24時間耐久レースは6月15日、いよいよ長い決勝レースのスタートが切られた。レースは序盤、ポールポジションからスタートしたTOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッドがリードし、同じくTOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタTS050ハイブリッドが続いている。
午前中こそ晴天だったものの、午後になると雲が出はじめたサルト・サーキットを舞台に、現地時間15時にスタートが切られたル・マン24時間。スタートからフロントロウに並んだ2台のトヨタTS050ハイブリッドが飛び出すと、3番手以下にオープニングラップから大差をつけはじめた。
そんな2台のトヨタだが、序盤かマイク・コンウェイがドライブする7号車が、セバスチャン・ブエミがドライブする8号車を大きくリードしていく。8号車に何かトラブルがあるわけではないようだが、開始2時間の時点で36秒の差がついている。このトヨタ勢に続くのはレベリオン・レーシングの3号車レベリオンR13。ただ、バイコレス・レーシングの4号車などLMP1にもトラブルが起きている。
LMP2クラスは、序盤から激しい戦いが展開されたが、これを制したシグナテック・アルピーヌ・マットムートの36号車アルピーヌA470がリード。また、同様に上位陣が大混戦となっているLM-GTE Proクラスは、コルベット・レーシングの63号車がリードを奪ったが、93号車ポルシェをはじめ上位陣はめまぐるしく順位が変わっている。
一方、LM-GTE Amクラスはポールポジションからスタートしたデンプシー・プロトン・レーシングの88号車ポルシェが序盤リードするも、マッテオ・カイローリから星野敏に交代した後、フルコースイエロー(FCY)導入時に前走車に急減速され、避けようとしスピンを喫したほか、ラップされる際にヒットされてしまうなどアンラッキーなアクシデントに続けて見舞われ、後退してしまった。一方、ケイ・コッツォリーノがスタートを担当し、木村武史に交代したカーガイ・レーシングのフェラーリ488 GTEは、順調に周回を重ね12番手につけている。また、石川資章がスタートを担当したMRレーシングの70号車フェラーリは1周遅れの14番手だ。
長いレースはまだ始まったばかりで、今後もさまざまなドラマが起きそうだ。