6月12~13日にフランス、サルト・サーキットで行われた第87回ル・マン24時間レースの予選で、LMP2クラスのポールポジションを獲得していたグラフが、その順位を失いクラス14番手から決勝をスタートすることとなった。
グラフはELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズにフル参戦するフランスチームで、ル・マン24時間にも2019年で13回目の出場を数える常連のひとつだ。
そんなチームは13日に行われた予選3回目の早い段階で、エースのトリスタン・ゴメンディが39号車オレカ07・ギブソンを駆り3分25秒073というタイムを記録。TDSレーシングのロイック・デュバルがマークしていた3分25秒343を上回り、クラスポールを獲得していた。
しかし、グラフはこの予選3回目のなかで、ジェントルマンドライバーのバンサン・キャピレーが車両重量を量るためのスポットに留まらなかったとして、当該セッションの全タイム抹消と1000ユーロ(約12万円)の罰金ペナルティを受けることに。これによってグラフのポールポジションは幻となってしまった。
代わってポールシッターの座につくのは暫定2番手となっていたTDSレーシングの28号車オレカ07・ギブソンだ。昨年はクラス4位で完走を果たしたものの、給油装置が違法だったとしてトップチェッカーを受けたGドライブ・レーシングとともに失格裁定を受けているだけに、2019年はその雪辱を果たしたいところ。
TDSの後方にはWECフル参戦チームであるドラゴンスピードの31号車オレカ07、シグナテック・アルピーヌ・マットムートの36号車アルピーヌA470が続き、4番手以下はELMSで活躍するIDECスポーツ、Gドライブ・レーシング、リジェJS P217ユーザーのユナイテッド・オートスポーツというオーダーになっている。
なお、タイム抹消ペナルティを受けたグラフは予選2回目で記録したタイムを基に、クラス14番手から24時間レースのスタートを迎えることになった。