FIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)の2019年2回目の会合が14日、パリで行われ、F1スーパーライセンスポイント規則を一部変更することが決まった。
当初は今回の会合において2021年のF1新レギュレーションが確定する予定だったが、規則案にいまだ懸念材料が残る状態であるといわれており、13日にFIA、F1、全チーム代表およびドライバー代表が協議を行った結果、規則のさらなる改善のため、確定の期限を2019年10月末に延期することで合意した。
そのため、14日のWMSC会合は、2021年F1の技術、競技、財務、ガバナンスに関する規則についての現在の状況が報告される場となった。FIAは、新レギュレーションの主要な目的は明確になっていると述べている。
一方、今回のWMSC会合では、F1スーパーライセンスポイントに関する規則が変更されることが決まった。
2020年以降はF1レースウイークエンドのフリープラクティスに参加することで、ドライバーはスーパーライセンスポイントを得ることが可能になる。
F1グランプリに出場するためにはドライバーはFIAのスーパーライセンスを取得する必要がある。ライセンス取得のためには、3年間でスーパーライセンスポイント40点以上を獲得しなければならない。
スーパーライセンスポイントは、FIAが指定した他カテゴリーでの成績に従って与えられる。
14日、FIAはこのスーパーライセンスポイントに関する規定を示した国際モータースポーツ競技規則付則L項への変更点を発表した。
2020年1月以降、フリープラクティス専用スーパーライセンス保有者は、1回のF1フリープラクティスで100km以上を走行し、ペナルティポイントを科されなかった場合、ライセンスポイント1点を獲得できる。ただし、フリープラクティス出走により得られるポイントは3シーズン中10点に限られる。
FIAはまた、2019年に新設された女性ドライバーのみが参戦するWシリーズおよびユーロフォーミュラ・オープン・シリーズを、2020年よりスーパーライセンスポイント対象カテゴリーに加えることを明らかにした。
一方で、スーパーライセンスポイント対象カテゴリーは、5回以上の競技会、3つ以上の異なるサーキットでの開催が必要であるとして、条件が明確化された。競技会終了から次の競技会開始の間隔が72時間以上である場合に、それぞれが別個の競技会として認められる。