MotoGP第7戦カタルーニャGPのフリー走行1回目、2回目が行われ、ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)が初日総合トップタイムをマーク。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は総合3番手で初日を終えた。
カタルーニャGPにはワイルドカードとしてブラッドリー・スミス(アプリリア・レーシング・チーム)、シルバン・ギュントーリ(チーム・スズキ・エクスター)がエントリー。また、6月13日には1949年から始まったロードレース世界選手権が70周年を迎えたことを祝し、正装姿のMotoGPライダーが一堂に会した写真撮影会なども行われた。
フリー走行1回目は気温23度、路面温度24度のドライコンディションで行われた。セッション開始15分を過ぎて、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)がトップタイムをマーク。フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)が2番手、アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が3番手に続く。
しばらくマルケスがトップをキープしていたが、セッション残り時間15分を迎えるころに、マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がマルケスのトップタイムを0.043秒更新してトップに浮上。
2番手にマルケス、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ミッション・ウィノウ・ドゥカティ)が3番手につけ、同じくドゥカティ勢のジャック・ミラー(プラマック・レーシング)が4番手に続く。前戦イタリアGPで初優勝を飾ったダニロ・ペトルッチ(ミッション・ウィノウ・ドゥカティ)は上位に浮上できずにいる状況。
残り時間10分を切るころ、中上がタイムを更新。トップから0.168秒差の4番手につける。さらに残り時間5分で、マルケスがトップに浮上。マルケスはその翌周、そして最後のアタックでもタイムを詰め、このセッションをトップで終えた。
2番手にはラストアタックでポジションを上げたクアルタラロf、3番手にビニャーレスとヤマハ勢が続き、4番手はドヴィツィオーゾ、中上は最終的にトップのマルケスから0.348秒差の5番手だった。
カタルーニャGPでは、ホルヘ・ロレンソ(レプソル・ホンダ・チーム)が、新しい形状の燃料タンクを投入。タンクの両サイドに小さな突起がついた形状となった。ロレンソはドゥカティ在籍中の2018年シーズン途中にも、タンクの形状を変更している。ロレンソはフリー走行1回目では17番手だった。
■初日総合を制したクアルタラロ。中上も3番手につける
フリー走行2回目は気温26度、路面温度42度と、フリー走行1回目に比べ路面温度が大幅に上昇するなか、ドライコンディションで始まった。序盤からトップにつけたのはミラー。ドヴィツィオーゾ、クラッチローが続く。
ミラーは終盤までトップを守っていたが、アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が1分40秒727でトップタイムを記録。セッションが残り時間3分となるころには、ドヴィツィオーゾがリンスのタイムを更新する。
そのドヴィツィオーゾを、最後のアタックで上回ったのが、クアルタラロ。ルーキーのクアルタラロは1分40秒079のタイムをマークしてフリー走行2回目、そしてカタルーニャGPの初日総合をトップで終えた。クアルタラロは前戦イタリアGP後、右前腕の腕上がりの手術を受けてこのカタルーニャGPに臨んでいる。
2番手にはドヴィツィオーゾがつけ、そして3番手には中上が浮上。中上はカタルーニャGP初日としても総合3番手で終え、前戦イタリアGPで自己ベストリザルトの5位を獲得した流れを維持しているようだ。
4番手にはレッドブル・KTM・ファクトリーレーシングのポル・エスパルガロ、5番手にはルーキーのフランセスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)がつけている。
フリー走行1回目でトップタイムをマークしたマルケスは、このセッションでフリー走行1回目のタイムを更新することができず、17番手。初日総合としては9番手だった。